仕事柄たくさんのベンチャー企業を訪問します。私自身もベンチャー企業を数社経験しています。
私は女性がいわゆる男性同等と仕事をしていると世間的に認められる一つの壁は、年収500万ではないかと感じています。
年収500万を超えるラインをもらっていると、一人前の仕事をまかせられている、いわゆるアシスタント職では無いととらえられると感じています。(勿論、地方や業界によりある程度のズレはあり、これはあくまでも私の感じ方です)
男性の場合は、最初から「仕事をする人」という位置付けになりますが、女性の場合は、「仕事をする人」と「男性の仕事をサポートする人」というに分けて見られることが多く、一度「男性の仕事をサポートする人」という側に見られると20代前半こそ、まだまだ抜けやすいものの、年齢が上がるにつれて中々抜けるのは難しくなってきます。
そして、このアシスタント職というのは、経験を積んでも概ね給料が上がりにくく、また代わりがきく仕事だと思われていることも現実です。
ここから抜け出るのに、ベンチャー企業で働くというのは非常に良いきっかけになるのではないか、とこの頃感じています。
私自身も後から考えるとベンチャー企業での仕事の経験がその後のキャリアに大きく影響しています。
私は女性がベンチャー企業で働く良い点として、以下のような点が挙げられると思っています。
- とにかく人がいないので、どんどん新しい仕事がまかせられ、外部との交渉などにも出席する場が増える
- 肩書きのつけ方もルールが厳格にないため、新しい仕事を任せる時には、外との交渉のためにマネージャーというようなタイトルをあっさりつけてくれる。昇進が早い
- 以外に給料が高かったりする。会社にもよりますが、大企業より良い給料を出している会社というのは結構あります。(年収500万の壁も比較的破りやすい)
私は、男性以上に女性のほうが10年後の自分のキャリアをしっかりと見据える必要があると思っています。
10年後の自分は、どこの職場でどんな形で年収はいくらぐらいが希望ですか?
今の仕事を続けていると自分の10年後はどんな形で想像できますか?
このようなことを考えてみた時に一つの転機として、ベンチャー企業で働くというのを考えてみても面白いのではないかと思っています。
勿論、ベンチャーで働くことは良い事ばかりではありません。このあたりについては、少し長くなりそうなので、また次回に書いてみたいと思います。
yoshikooさん、こんにちは。
同感です。
「アシスタント」と「仕事をする人」の間に、「女性が強い専門職」というのがあると思いませんか?専門職といっても士業ではなく、女性がなりやすく、活躍しているけれど、他の職業にはなかなか発展していかない職・ポジション、です。編集、マーケティング系には、このポジションが多くあるように思います。看護婦さんなんかもここになるのでしょうか。私の前(元)職も、自分では「仕事をする人」のつもりだったけど、実はここだったなと思っています。
>肩書きのつけ方もルールが厳格にない
実感しました。上司に、名刺なくなりそうなので作りたいんですが、どんな名刺作ったらいいでしょう、と聞いたら、「う~ん何でもいいけど、ルールないし。好きな肩書きつけたら」と言われました。
じゃあ、マネージャーにしようかな、とか、担当部長でもいいよ、とかと色々検討した結果、「シニアマネージャー」にすることになりました。そんな肩書き社内に無いし、他に名乗っている人いないけど、今の私の位置づけだとちょうどいい感じです。
こじまさん、コメント有難うございます。
「女性が強い専門職」というよりも、私はもうちょっとシニカルに「女性に許されている専門職」という見方をしています。
例えば、広報というような仕事はその典型のような気がします。ここは女性にやらせてやっても良いと位置付けられている仕事ですね。
確かにマーケティング系にはこの手の仕事多いと私も思います。
許されにくい仕事といえば、営業トップ、人事トップあたりが典型かもしれません。
私の以前の会社では、たしか部下がいないと部長ランクでも担当部長になるという制度だったように記憶しています。
職位と給与が連動していない場合、肩書きは社内的にあまり意味をなさないことも多いですが、取引先との釣り合いを考えるとある程度必要ですよね。
そうえいば、以前、一流商社の方と話していて、肩書きが課長などと低いと海外の会社とやり取りし難いと話していました。
実際の部下の数とか、決裁権限を考えるとこの会社の課長などは、中小企業の社長よりずっと権限があるのですが・・・・・。
肩書きというのは、なんだかややこしいものですね。