わからないということを目的にしたい。
わかったような気になるのだけれど、
結局よくわからないという、ぼあっとした感じがこの本で出ればいい。
工業デザイナー深澤直人氏の本。
著者によれば自分のひとり言のような本だとのこと。
「ぼあっとした感じ」とは言いえて妙。
デザインとは何か?について、色々な視点を与えてくれる。
それは、張りであり、間であり、空間であり・・・・無限で有限なのだ。
最近、デザインの本が好きで1冊ずつ探してきては読んでいる。
自分が「デザイン」というものの何に惹かれているかは、未だよくわからない。
言葉だけではなくて、五感に「すとん」と落ちるものを、ひょっとすると求めているのかもしれない・・・とこの本を読んで感じた。
すべてのものにはデザインがある。人間の周りにあるすべてのものはデザインされている。デザインがないのではない。いいデザインが少ないのだ。
(中略)
だから、いいものに触れたときの感触を、出来るだけたくさん感じさせてあげたいのだ。その感触がわかるようになれば、自分のデザインしたものが同じくらいの魅力を放っているかどうかを判断できるようになる。
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