スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法

なんとなく生活のペースがはやくなっている・・・そんなときに読むのが、「スローライフでいこう」
何度読んでもあたらしい発見があります。

生活をスローダウンすること、しかしそれ自体はゴールではなく、ゴールへの手段であると著者は述べます。

自覚をもって生きるということは、せかせかしたり、無気力になったりといったサイクルから自由になるとともに、意識しないで反射的にやっていたことからも自由になることなのです。それはつきつめて言えば、最も究極的な自覚をもって生きることなのです。

文章をひとつずつゆっくりと読んでいくと、自分のなかの何かがとけていくようです。
ものごとを急いですませるのは、気持ちがあせっているから。
急いてすませてしまうので、今度はその結果を心配してしまう。
これは毎日の質を落とすよくありがちな悪い循環です。

急ぐことに心配はつきものです。なぜなら、急いでいる人は明瞭に考え、きっぱりした決断を下す暇がないため、結果を心配せざるをえないからです。(中略)
もしあなたが十分にスローダウンし、明確に考え、賢明に行動したなら、何も心配することはないのです。自分がベストをつくしている、という自覚が持てるはずですから。

今ある生活環境を見まわし、本当に大切なものに時間を使うこと、それはよくあるタイム・マネジメントとはちょっと違います。
大切なのは、時間を節約することではなく、大切にすべきこときちんと決める、そしてそれに集中できる環境を整えることです。

生活が調和してくると、あなたはいつも歓びを感じていられるでしょう。ここで言う歓びとは、物事がいつも自分の思うように、満足がいくように進んでいく、ということではありません。心が乱れず、自分に対して静かな自信を感じられている状態のことです。

この本ではゆたかな人生を営むための、8つのポイントプログラムを説明しています。
すべてに取り組むのは、なかなかむずかしいですが、すこしずつでも生活のなかにこれらの考えかたが取りいれられると自分の中に「静かな中心」が生まれてきます。

文章もとても読みやすいですし、文庫で手軽に読むことができますので、忙しい毎日に疲れてしまったときにはぜひ手にとってみてください。

<エイト・ポイント・プログラム>
1.スローダウン
2.一点集中
3.感覚器官の制御
4.人を優先させる
5.精神的な仲間をつくる
6.啓発的な本を読む
7.マントラ
8.瞑想

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