2019年5月25日(土)に千代田区立図書館/日比谷図書文化館にて開催するサードプレイス〜一緒に本を読む会〜の第一回目の読書会では、「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 」(光文社新書)を取り上げます。
お申込みページが、4月20日にオープンしました。
お申し込みページ:サードプレイス ~一緒に本を読む会~ #1
読書会については、以下のご案内を掲載しておりますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
【どんな本?】
私たちが本を読んで、「わかった」と感じていることが、実はあまりわかっていない··ということが、いくつかのサンプル作品を通じてよくわかります。
そして、どうしてそのような「わかったつもり」が生じるのか?というのをわかりやすく丁寧に著者は説明してくれ、では、どうすれば、私達は「わかったつもり」から脱出できるのか?ということも教えてくれる本です。
【なぜこの本を選んだの?】
私たち「サードプレイス ~一緒に本を読む会~」で取り上げる本を選ぶときは、以下のようなことを心がけています。
·廃刊になっていない入手可能な本
·できるだけ入手しやすく、可能であれば電子書籍でも読むことができる本
·この本を読んだら、次はこれを読みたくなる!これについて知りたくなる!というような本
「わかったつもり」は、上記のすべてを満たし、さらにKindleUnlimitedに入っている方は無料で読めます(2019年4月15日現在)
読書会で参加者みんなの意見や感想を聞くというのは、本を読んだときに私たちが感じた「わかった」は、ひょっとして「わかったつもり」だったのかも?と気づく機会でもあると思い、第一回にふさわしい本だと考え、この本を取り上げることにしました。
【この本についての個人的感想】
私自身はこの本を読んで、わかったつもりになってしまうことで、そこで思考停止が起きているのではないか?ということを考えさせられました。
「わかった」と思えば、そこから先に深掘りはないということです。
ひょっとして近いところにいるかも‥と思ったのはSNSボタンの”いいね”。
これを押してしまうことで、一体何が「いいね」だったのかよく考えずに、「なんか良かったね、以上終了」みたいになってしまい、いったいどうして自分はこれが「いい!」と思ったのか深掘りしなくなっているのではないか?と考えました。
個人的には最後に出てくる、本を読むのは好きだけれど、国語は苦手というのがなぜ起こるか?という話もすごく共感しました。
【次に読む本としてオススメは?】
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
こちらの本はベストセラーとなりましたので、お読みの方も多いと思います。
この本の中で、どうして今の子どもたちは本が読めなくなってしまっているのか、それはAIが文章を読むように単語を拾って、それを推測して文章を読み取ろうとしているからだという話と、そのような読み方を続けているとどのようなことが起きるか?というのをとてもわかりやすく教えてくれる本です。
「観察力を磨く 名画読解」
タイトルを読み、表紙を眺めると、どのように名画と呼ばれる芸術作品を味わうかの本に見えますが、この本の主題は「観察力を磨く」です。
観察力を磨くための材料として、名画を使っているだけですので、絵画に興味のない方で臆することなく読むことができます。
こちらは、文章ではなく絵や場面を見るときに、私達がいかによくモノを見ずに「わかったつもり」になってしまっているか?というのがよくわかり、では、よく見るにはどうすればいいのか?というポイントがよく分かる本です。
「メモの魔力」
こちらもよく売れた本です。
ジャンルとしてはハウツー本にカテゴリーされる本であり、ハウツー本によくあるようにあっという間に読み終えることができる本になっています。
メモをたくさん取るといメモ魔はけっこういますが、著者はそれをさらに深く掘り下げていて、Why(なぜそうなのか?)、How(どのように使えるか)といった視点までメモに書き出しています。
例えば、ある本を読んで「いい本だった」と思ったときに、「Whyなぜ自分はいい本だと思ったのか?この著者はどのようにしてこの着想を得たのだろうか?」「How どのようにその本の内容を自分は活用するか?どのように薦めればこの本を自分の身近な人にも読んでもらえるだろうか」という視点を持ち込み、言語化することでより深く読み、理解することができるようになります。
お申し込みページはこちらです。
サードプレイス ~一緒に本を読む会~ #1
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