自分の小ささを知る機会

もう気が遠くなるぐらい、長いこと中央大学法学部の通信教育学で勉強をしています。

もともとは子供を妊娠中にあまりに暇で始めて、しょっちゅう休学しては、また復学してというのを繰り返しています。
(時間が経つのは、早くて来年春には娘も女子大生となってしまいます)
通信教育と言っても、通常の通学生と同じく128単位必須なので、なかなかハードです。
(本当は途中で制度が変わって、わたしのような専門学校卒も若干単位が認められるようになったのですが、何しろ勉強している期間が長いので、結局128単位修得の道となってしいました)

そもそも法学部にした理由も、それを仕事にしようかと思ったわけではなくて、学部の少ない通信教育では選択肢が非常に少ないので、一番身近にある法律にしようかと思っただけですので、仕事とはほとんど縁の無い勉強ばかりです。

でも、この仕事と関係の無い勉強というのが、すごく良いリフレッシュの機会になっています。
いつも使っている部分と違う部分の脳味噌を動かすというのかな、勉強していると「おお、今、頭が動いているぞ」と体感できます。
また仕事や日常と縁の無いことを学んでいると、自分は本当に何も知らないのだなぁ・・・としみじみ実感することができます。

この自分の「小ささ」「無力感」を知るというのが、傲慢になりやすい私の性格に渇を入れてくれます。

世の中の見方が幾分ですが、謙虚になります。色々な人からまだまだ教えを乞いたいとしみじみ思うのです。

新しい科目がスタートするたびに、また一からやり直しか・・・とうんざりすることもあるのですが、こういうことを繰り返していると「学びの耐性」というものが徐々にできていて、「手をつけ始めれば何とかなるだろう」という気持ちもわいてきます。

「象を全部食べるにはどうすればいいか?」という質問には、「まず一口大に切って、一口目を食べ始めること」という話を自己啓発書で読みましたが、まさに大学で学ぶって、象を食べるようなことだ・・・としみじみ思います。

来年は何とか卒論に手をつけて、いくらなんでもそろそろ卒業しないとね・・・・と思っています。(少なくとも娘よりは先に)

象を食べるしんどさを味わったのに、きっと私は食べ終わるとまたどこかの大学で象を食べちゃうんだろうなぁ・・・と今から想像しています。
今度は今よりもっと実務から遠いことがやりたいなぁ・・・と思います。(生産性の追及はビジネスだけでお腹がいっぱいです)

追伸:2009年に書いた記事です。2014年3月に卒業しました。結局娘と同時期に卒業となってしまいました。

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