コインランドリー

こたつ布団を洗いたくて久しぶりにコインランドリーに行った。

正月三ヶ日だから空いているだろうと思ったら、やっぱり空いていた。

今のコインランドリーは昔のものと違って、洗剤が自動投入されてしまうので、洗剤を持っていって少しでも節約しようというのはできない仕組みになっているみたい。

「ペットのものを洗わないでください」‥という張り紙を見ると、それだけペットと暮らす人がが増えたんだなぁ…とか、よく漫画雑誌や週刊誌がおいてあったけれど、そういうのは今はないんだな‥とか、ちょっとずつ変化を感じる。

まだノンノン(一人娘:現在29歳)が小さくて、私がシングルマザーで木造アパートに住んでいた頃はよくコインランドリーに通った。

おむつが乾かないとか、保育園においておく着替え用の服がないとか、そういうことが結構あったからだと思う。

アパートのベランダは横には広いのだけれど、奥行きは70cmぐらいしかなく、ヒサシもないので雨の日は洗濯物を干せなかった。

洗濯機もそのベランダにあって、雨風にさらされて、新品で買ったけれどすぐに傷んでしまった。

銭湯の隣りにあるコインランドリー。

その当時、乾燥機を1回使うといくらぐらいだったのか思い出せないけれど、洗濯物を入れていく袋が英国ハロッズの大きな青いナイロンバッグで、絵柄は憶えていないけれど、その色の鮮やかさと大きさは記憶に残っている。

そもそもそのバッグはどこからやってきたのだろう?自分で買うタイプのものではないので、きっと誰かからのお土産だったのだろう。

洗濯機の中で、ぐるぐる回るコタツ布団を眺めていると、どうでもいいことがつらつらと浮かんでくる。

そういえば、ノンノンと2人のお正月は、お正月だというのに、元旦から白米を炊いて、お味噌汁を作って、鮭を焼いて食べて、それからノンノンをベビーカーに乗せて、2人でいつも通り散歩に出かけた。

公園は、人が少なくて広々としていて、とても空が青かったのを覚えている。

多分、冬になって樹の葉がみんな落ちていたのがまた広く感じたのだろう。

コインランドリーできれいになったこたつ布団を持って帰って帰宅。

早速コタツをセットし直した。

気がつくと犬が横で丸くなって、よだれを垂らして寝ている。今、洗ってきたばかりなんですけど‥。

そして、夫がコタツにサッポロ黒ラベルの缶ビールと冷凍餃子を焼いて出してくれた。

まだ、三ヶ日なんですけど…。

こんな正月風景も、何年か先にどこかでつらつらと思い出すのかもしれない。

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