逗子日記:二〇二三年三月 菜虫化蝶 (なむしちょうとなる)

昨年の同時期は、夫が入院中だった。

逗子日記:二〇二二年三月 菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)

そこから1年経ち、すっかり元気になってもともとの入院の原因だった腱板断裂も治り、肩を動かすのに痛みもなくなったようだ。

去年のこの時期は、まだご近所の桜は咲いていなかったけれど、昨日逗子開成高校のところを通ったら、少しずつだけれど花がほころんでいた。
今日も最高気温は21度という予想になっている。

温かくなったので、目を覚ますのも早くなってきて今朝は4時前に目を覚ました。
どうやったら早起きを習慣化できるんですか?と時々聞かれるが、単純に早く寝れば、早く目が覚めるものだと思う。
23時ぐらいに寝れば、それは4時に起きるのは難しいし、睡眠時間としても足りないだろう。
多分、正しい質問は「どうやったら早く寝られますか?」のような気がする。

白湯を飲み、頼まれていた書き物を一本片付けて、依頼されていた契約書のレビューをフィードバックをまとめようとするが、契約書に中身がなくて、収入印紙の無駄ではないか‥という内容でまとめようがないとも言える。

どうしてこうなっているのか聞かないで、フィードバックをテキストにまとめるのもズレが起きそうなので、とりあえず頭の中にあるものを自分のために手書きのマインドマップでまとめておいて、ミーティングで確認することにしよう。

今朝も夫は6時には家を出て、戻りは22時過ぎぐらいになる様子。
週イチのこの日は、会場に缶詰になりさらに食事はしょうもない食堂しかなく、昼も夜も同じようなものしか食べられない‥、これで結果が伴えばまだしも…と、疲れ切って帰ってくることが多い、今日このごろ。

4月になったら手が空くのでお弁当を作って持たせようかと思うが、温かくない御飯もキライというタイプ。
スープジャー+弁当にするかな。
どうせ、早く目が覚めるし私の昼ごはんも必要だから、そう面倒でもないのでは‥と思うのだが。

もはやこうなってくると、来月以降の私は主婦業+パートみたいな感じでメインの稼ぎ手が一見夫になるのだけれど、夫の稼ぎの大半は、前の家庭で作った借金と養育費にほとんど流れているので、我が家の稼ぎ頭ではないんだよな。

どうせパートをやるなら、ITを使わない仕事がしたいなぁ。スーパーのレジとか…、掃除とか…などと妄想する。
30年以上こんなことしているとさすがに飽きてくる。事務系の仕事じゃなくてカラダを使った仕事がしたいのだが、犬のお世話と家事をしつつ通えそうなところに何かあるかなぁ。
とはいえ、長いこといただいているこれまで通りの仕事もあるし、コーチングもあるのだから、時間に融通がきく仕事ということになるとやっぱりITを使うものになりそうだ。

昼過ぎあたりから、なんだかどんどん調子が悪くなってきて、もしかして?と思ったらやっぱり気圧の影響だった。

急ぎの仕事もないので、ゆるっと図書館から借りてきた小説を読む。
体調の悪いときは、活字をむさぼり読んで気を紛らわすというのが子供の頃からの逃避行動。

大人にはクレジット・カードという恐ろしいものがあって、Amazonで漫画大人買いなど1クリックでやらかしてしまうので、最近はもっぱらそういうときのために、図書館で軽めの小説を借りてくることにしている。

とりあえず、奥田英朗の「我が家の問題」から手をつける。この短編集一度読んでいる気がするのだが、読んで記憶のあるものと、記憶にないものが混ざっている感じ

この人はクライムノベルもとても評判がいいのだが、私はその手の大作小説が、書き手が誰でもあまり好まず、奥田氏のものも読んだことがない。もっぱらこの人の書くユーモア系の小説だけを熱心に読んでいる派だ。

夕方の犬の散歩は、随分と風が強くなってきていて、久しぶりに海岸から夕焼けを眺めようかと思ったが、早々に引き上げた。
お散歩仲間の人達によれば、週末は寒の戻りで寒い上に雨だとか、桜が咲くと必ず天気悪くなるというのはなぜなのかしら。

帰ってきて干しておいた新生姜を取り込み、梅酢につけて紅生姜を仕込む。

夫は自分で晩御飯を用意するので、自分はインスタントの焼きそばで済ませてしまう。
調子が悪いと洗い物がとにかく億劫なのだ。買い置きがあってよかった〜。

「我が家の問題」は読み切ってしまい、同様に図書館から借りてきた同じ著者による「コロナと潜水服」という短編集を読み始める。

最初の短編の舞台が葉山で、最近ちょくちょく葉山方面に散歩に出ていることもあって、風景描写が読んでいてリアルにわかるのが嬉しい。

家で好きな本をのんびり読むというのに勝る楽しみは、今後も見つけられそうにないなと思う。
小学生ぐらいから、全然このあたりは進歩がない。

21時就寝

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