このところ、私は職場のバタバタに疲れているらしい。
仕事以外に気をつかってしまう部分が多すぎるのだ。
身体が疲れているというわけでもないし、やる気がなくなっているわけでもない。
プライベートの勉強もかなり順調に進んでいる。
でも、何だか変な疲れが身体の中にあるのがわかる。薄い膜がかかったみたいだ。
そんなときにコーチングで相手の話をじっくりと聴く。
相手のこと以外は全く考えないという30分を過ごし、終わってみると薄い膜は消えていた。
おかしいな?と思う。
相手のためにやっているはずなのに、コーチは私のはずなのに。
クライアントがセッションの中で、自分の話している内容に触発されて、どんどん自分の行くべき方向を見定めていく。
そうして、次のセッションまでにやっておく自分自身の課題を決めて、電話は切れる。
コーチである私が特に何をしたわけでもない。
相手の話を聴いて、いくつかの質問をした・・・・私がしたことはそれだけだ。
後は彼自身が全てやっているのだ。
彼はそのことにどのぐらい気が付いているだろうか?
大抵の場合「有難うございました」とクライアントから御礼を言われて、電話は切れるが、「いいえ、こちらこそ本当に有難うございました」といつも思う。
それは私のコーチングを受けてくれたことに対するお礼ではなくて、相手と貴重な時間な時間が持てたことへの感謝の気持ち、とその貴重な時間から多くのことが得ることができたことへの御礼だと思う。
相手に話を聴いてもらって、癒されるということも多々あるけれど、相手の話をじっくり聴くことで癒されるということもあるんだということに、コーチになってから気がついた。
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