2024年1月の振り返り

元旦の富士山_逗子海岸より

元旦に能登半島地震(最大震度7)が発生、翌日は羽田空港で衝突事故で海上保安官の方が複数名の方が亡くなるという事故、暗いニュースから始まった2024年でした。

例年通り今年の元旦も夫は自身の実家へ行き、私はくるみ(ミニチュア・シュナウザー)とお留守番(犬を連れていけないので)。
おせち料理は、今年も娘夫婦の店で少量出してもらい燗酒と一緒にいただきました。

夫曰く、昨年2023年の漢字は「穏」だそうで、おそらく大病も事件も身内に特段なくひたすら仕事だけしていたからだと思います(2022年は自分が入院して大変だったからなおさらでしょう)
私の2023年は漢字で表すと「家」。
ひたすら「家」中心で、こんなに仕事をせず、これほど家事や家族に費やした1年もなかったんじゃないかと。

暮れから引き続き、大学の卒業制作に取り組み、あまりお正月らしくない1年の始まりでした。

昨年同時期:2023年1月

2023年1月の振り返り

コーチング関連の記事は、これが最後だったような気がします。
現在は古くからのクライアントの方々と細々とセッションを続けています。
価格や実施方法などの記事を全部表示させないようにブログは変更したものの、メニューが残ってしまっていてそれも表示させない作業をすっかり忘れていて、この記事を書きながら思い出しました。

最近、友人や知人からコーチングというよりも、具体的なアドバイスやフィードバックが欲しいので1時間あたりの値段みたいなのを出して欲しいと言われることが何度かあり、そんなの声を掛けてくれればZoomで良ければ無料でかまわないのだけれど…と思うのですが、お金が介在するほうが声掛けもしやすい‥と言われ、まぁ言っていることはわかるなと思う面もあります。
多分、都内で暮らしていたときはランチのついでなどに、そういう話をしていたのですが、私が都内から出てしまったので。

逗子に暮らしながら、お礼に食事をご馳走したい‥という話になると、それはそれでスケジュール調整から移動からお互いややこしいというのもあり、料金設定をしたうメニューを用意したほうが良いのかな?と少し考えています。
まぁ、いずれにしても4月以降ですね。

今月何がうまくいったか

大学の卒業制作審査を無事パスしました。
2月上旬にレポート課題を提出すると、無事卒業予定。
とはいえ、3月の卒業制作展覧会のための準備がまだまだあって、これから用意する制作物としてはショップカード、パネル(2枚〜3枚)、のれん、庫本をさらに2冊〜4冊修繕し、その他展示スペース用の細々したモノの用意があって、むしろここから本番みたいになっています。

他の同級生たちは、本やゲームを作った方などが多く、そうなると「モノ」があるので展示は作ったリアルな作品を展示するので、審査後はそれほど大変じゃない。でも審査前は印刷納期などがあって、とても大変。
一方、私はメインがWebなので審査直前まで作業できて作業は比較的ラクなのですが、見せるものはまた審査と別に作らなくてはならず、ここからまた本番みたいな感じです。

今月何がうまくいかなかったか

「うまくいかなかった」…というよりも、う「まくいかせようとしているコト」…です。以下は。

今月の後半から、くるみの留守番練習を始めました。
コロナ以降はずっと在宅勤務が多く、夫婦のどちらかが家に居て、くるみだけ留守番というのが極端に少なく、誰か家に居て当たり前状態になってしまっています。
大学卒業後に本格的に仕事を再稼働するとなると、多分そんなわけにはいかず。
いきなり、留守番が増えるのはおそらく無理だと思い、卒業制作他PCを使う作業を図書館でこなすことにし、毎日5時間ぐらい家で留守番をさせています。
週一の休館日以外は、全部出るようにしています。

実はこれ、私の不在時の夫への予行演習でもあります。
冒頭にも書きましたが、2023年は家事の時間が非常に多く、見える家事・見えない家事ともに全体の8割ぐらいが私になってしまいました。それ自体は、期間限定だし…と思っていたのですが、どうも夫は期間限定というのをすっかり失念してしまっているようで…。
前はできていた家事ができなくなりつつあります。
家のなかの何処に何があるかとかも、ろくに探さずに聞かれるようになり、明らかに覚える気なし。何しろ私が家にいるので、聞いたほうが早い‥というのがすっかり身についてしまいました。

今の夫の家事は、家に居る時は料理・洗い物・犬の散歩。
不在も多く、その際には、全てこちらが担当しなくてはならないですし、食材の管理も頭が回らないようで、駄目にしないように冷蔵庫をチェックしては危険そうなものを使って、惣菜を作ったりしています。
一方で、私の不在時は掃除も洗濯も何もしていないので、その家事は結局また私が…というような感じ。

こんな状態では仕事復帰はかなり厳しいので、徐々に家事を夫に戻そうとしています。幸い夫自身も現場に出る仕事は減らすようで、在宅時間も増えそうです。(仕事量は減らないようですが、そんなの自分で何とかしてよ!というモードです)

あまり夫には理解されていないのですが、私の仕事って大半が下調べとそのまとめ…みたいな感じで、人と会わない時間こそが仕事時間なのです。
競輪選手は、「練習が仕事、試合は回収」と言いますが、まさにそんな感じ。
お客様に会って話をするときは、「回収」フェーズなのですが、どうもお客様に会う時間だけ仕事だと思われているような気がします。
そんな仕事なので、新しいお客様と仕事に入れば、ものすごい量の下調べに時間を投下しますし、時間がいくらあっても足りないということになるので、正直機嫌もあまり良くないし心の余裕も減ります。

そういった仕事モードの私に夫にも慣れてもらおうと思い、なるべく家を空けるようにしている今日この頃です。

今月何を学んだか

私の卒業制作は、ジャンルとしてはブランディングデザインというものに該当するようです。
町の本屋さんを作り、コンセプトを決め、そこでどのような本を売るか、どういう本屋にするか、付随してどんなサービスを提供するか、そしてその本屋の名前とか、キービジュアルとか、ブックカバーとか、付属するものを色々と制作しました。

そこで感じたのは、この手のクリエイティブな仕事ってどこで終わりにするんだろう…ということです。「やるべきこと」も山のようにあるのですが、「やったほうがいいこと」というのは、もっともっとありまして、プロの人ってこの値段だったらここまでやる、ここからはやらない、というのをどうやって価格決めるのかなぁと。

デザイナーを始めとするクリエイティブな仕事の方々は、私の見る限り営業活動が苦手な方が多く、そんな中で価格相場みたいなのがあるのかないのかわからないような場所で、どうやって価格を決めて、この価格ならここまでって決めるのかしら‥と気になりました。
デザイナーというとフリーランスのイメージが強いですが、デザイナーやクリエイターこそ良い営業とタッグが組めると随分と仕事の質も売上も向上させられるような気がしました。

今月読んだ本

2024年1月に読んだ本は、全部で13冊(初読10冊+再読3冊)

自分の参照用に★をつけましたが、あくまで私が読んだ印象で本の完成度や出来映えなどを評価したものではありません。
(各★ごとの順番は、単純に「★の順」→「読了した順」です。

1. 再読「 天才たちの日課」 メイソン・カリー フィルムアート社  ★★★★★

以前に読書会でも取り上げており、何度も読み返している本です。

第13回読書会(サードプレイス)開催報告「天才たちの日課」編

2. 「結婚のアマチュア 」アン・タイラー 早川書房  ★★★★★

戦時の高揚モードに押され結婚した二人の物語。小さな想定外は続くが大きなドラマはないし、ヒーローらしい人物もヒロインらしい人物もおらず淡々と続く日常。
でも、いくつかのシーンが心に深く残るのは、日常こそ大切だと思う年齢になったからでしょうか。

3. 「他人の家 」ソン・ウォンピョン  祥伝社 ★★★★★

「一番もどかしいのは、若ければなんでもできると思い込んでいる大人たちです。若さなんて、いらない殻みたいなものです。いっそのこと体まで老いてほしい。残された希望もないのに、長いこれからの時間を耐えていかなければならないだなんて、それは絶望よりももっと苦痛なことです」
p125 「アリアドネの庭園」

4. 「人生が充実する」時間のつかい方 UCLAのMBA教授が教える“いつも時間に追われる自分”をやめるメソッド キャシー・ホームズ  翔泳社  ★★★★☆

つまらないと思っている時間の捉え方を見直すことで、死んだ時間を活きた時間に変えられるという発想に同意です。
そのためのなるほど!と感じるアイデアもいくつかありましたが、この手の本を良く読んできたので知っていることも多く☆評価を1つ落としました。
原題のHappier Hour: How to Beat Distraction, Expand Your Time, and Focus on What Matters Most のほうが本書の内容をよく表していますね。

5. おいしいごはんが食べられますように  高瀬隼子 講談社 ★★★★☆

就職するのに有利なのは経済学部だろうと考えてこっちを選んだ。だけど他支店の同期にも、先輩社員にも後輩社員にも、文学出身は珍しくない。大学を選んだ十代のあの時、おれは好きなことより、うまくやれそうな人生を選んだんだなと、おおさだけど何度も思い返してしまう。その度に、ただ好きだけでいいという態度に落ち着かなくなる。好きより大事なものがあるような、好きだけで物事を見ていると、それを見落としてしますような気がするし、そうでほしいと望んでもいる。
p65

6. 再読「綿の国星 1」 大島弓子 白泉社  ★★★★☆

子供の時以来の再読で、きっと子どものときはこの作品の奥深さってわかっていなかったけれど、その雰囲気の美しさが好きだったのだろうなぁと感じました。最近の漫画に少ないのは「詩」と「余白」かもしれません。

7. 「芸術新潮 2024年2月号」  ★★★★☆

会田誠さんの新しい美術の教科書ということで購入。
金持ちのために絵を描く、自分の描きたいものを描く、政治的意図をもって描く このあたりの変遷をわかって美術作品を観ることで、また色々と見え方が変わってきそうです。

8. 「くらべて、けみして 校閲部の九重さん」 こいしゆうか 新潮社  ★★★★☆

校閲部のベテラン九重さんが、新人の稲垣さんに校閲のお仕事とその魅力を伝えていくリアリティあふれる漫画。
真摯に校閲に取り組む人たちの真面目さと良い本を出そうと向かう姿勢に背を正したくなる本でした。

9. 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」 ブレイディみかこ 新潮社  ★★★★☆

「『俺のようになるな』って、そういうことを子どもに言わなくちゃいけない父さんの気持ちを考えると、なんか涙が出てきちゃって・・・・・・」
「・・・・・・父ちゃんが、かわいそうになっちゃった?」
「いや、かわいそうっていうか、そういうんじゃない。ただなんか、あのシチュエーションは悲しかった。言ってる父ちゃんも、言われてる僕も、悲しい」
「労働者階級のもののあわれ」みたいな感覚がこの年齢でもわかっているんだなと思った。ティーンの頃のわたしは、その覇気のなさっていうか辛気臭さがどうにも嫌で、反抗することか脱出することしか考えてなかったが、息子は違う感性を持っているのだ。
p48

10. 「西洋医がすすめる、カラダが瞬時によみがえるサイエンス漢方 」 井齋 偉矢 SBクリエイティブ   ★★★☆☆

漢方の本は割と読んでいるので既に知っていることが多いのですが、本の後半によく病院で処方している漢方の一覧が効果と合わせてまとめられているのが便利でわかりやすいのが良かったです。

11. 再読「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック」 ジェームズ・ドゥティ  プレジデント社 ★★★☆☆

某所で話題になり、再読してみました。これ実話ベースなのかしら?

12. 「「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 」 井上新八  ディスカバー・ジャパン  ★★★☆☆

毎週月曜日に更新されるしんぱち。さんのnoteのファンです。
noteの整理されきっていない記事のほうが私は好みだけれど、初めて読む方にはこちらのほうがわかりやすく、真似しやすいと思います。
この方の圧倒的な「続ける」力にビックリさせられることしばしだけれど、特にダンスのやつは動画で見て驚かされました。

13. 「プリズム」 ソン・ウォンビョン 祥伝社  ★★★☆☆

現時点の読後感ではあまり評価していないのですが、何年か先に再読したら高い評価に変わりそうな気がする小説でした。

来る日も来る日も、いつもパンの匂いを嗅ぎながら和やかな笑顔でお客さんを迎えた。ジェインの生活は何事もなかったように過ぎていく。真ん中で天に向かって腕を伸ばした秤の針のように、彼女の日常は気位の高い中立、つまり平穏で自尊心の高い〇(ゼロ)だ。傍からはそう見えた。
p174

今月の記事

相変わらず日記以外の更新がありません。日記も大学の関係で多分2回ぐらい飛ばしているような・・・・。
書きたいことはたくさんあるのですが、WANTの前にMUSTのタスクが多く・・・・

逗子日記:二〇二四年一月 雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)

逗子日記:二〇二四年一月 芹乃栄 (せりすなわちさかう)

逗子日記:二〇二四年一月 水泉動 (しみずあたたかをふくむ)

逗子日記:二〇二四年一月 雉始雊 (きじはじめてなく)

逗子日記:二〇二四年一月 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

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