逗子日記:二〇二四年十一月 金盞香(きんせんかさく)

立冬とは思えない温かいお天気。
久留米絣の着物に袖を通す。
すべての窓を開けた家のなかでも動いているとやや暑い。

庭に置いてある寄せ植えの植木鉢。
ローズマリー、レモンタイム、オレンジミント、レモンバーベナ、チョコレートコスモス、プチダソアピーチラバーズ。


チョコレートコスモスが二度目の花をつけ始めた。
花を近づけると微かにチョコレートのような香りがする。

玉ねぎが余っていたので、なんとなく玉ねぎ麹を作ってみた。
レシピ通りに色が変わってきたので、冷蔵庫へ移したものの、さて、これどうやって使うのが良いのだろうか?

一方でキャベツを1個半使ったザワークラウトは失敗してしまい、ダメゼッタイ!という匂いがするので処分。
キャベツが一部古かったのが良くなかったのか、なんとなくフタ部分が浮いていて水分に浸かりきっていない部分があったのか…、次は新鮮なキャベツで少量で試してみよう。

昨日は葉山でセリが出ていたので購入。
まだ時期が早いせいか、鍋にするほどは育っていなくてサイズもバラバラ。
さーっと湯通しして、蒸した鳥のササミと和えてみた。
食べてみるとセリの香りは、ほんのりと香る程度で、市販のポン酢だと負けてしまいそうだけれど、少量のお醤油とすだちで味付けしたものには絶妙なバランスと言えないこともない。

ご近所の方と二部式の着物(着付けが得意でない方向けに上下が分かれている着物)の話になる。
私もその存在は知っているが実際に見たことはないのだけれど、どうやってお端折りを作るんだろう?という話から、家紋の話、地域ごとの結婚式の風習などへ話が広がる。
地域ごとの風習が実際にどのぐらい根強く残っているかは、メディアではわからず実際に体験している人の話が具体的で面白い。

新しい仕事が本格的にスタートし始めて約2週間。
ようやくどこに力を入れて、どこで力を溜めておくべきかが少しずつ見えてきた感じ。
年内はあまり大きく動かず、淡々と経験値を増やして年明けからあれこれ動かしていこうかな。
そろそろ年末年始の休みもちょくちょく聞かれるが、会計や事務処理を考えると年末か年始のどちらかは長めに休みたいところ。
ああ、それは「休み」とは別の名前で呼ぶべきかも。

新しい仕事というのは(これまでもそうだったけれど)、24時間緊張がほどけない。
やるべきこと、やりたいことはどんどん見えてくるし、一方で初めてなので上手くできない…、身体は横になっていても頭が動きっぱなしなので、とにかくリラックスできず、とにかく疲れる。

こうして書いてみて気づいたけれど、私が旅行が苦手でとにかく疲れるのも同じ理由なんだろうな。
外部からの刺激が多すぎる一方で、慣れていない場所だからどう振る舞っていいのか、どこまで計画しておけばよいのかというのがよく掴めない。
他人と一緒なら迷惑をかけてはいけない‥と緊張する(よく考えて動かないと、どんくさいのでかなり迷惑をかけるタイプなのだ私は)
出張とかスクーリングだと、一人だしやらなきゃいけないことが決まっているからラクなんだけれど。
家でぼんやり本を読んでいるのが一番リラックスできるというタイプ。
本好きにはこういう人が結構多いようだ。

と書きつつも毎日忙しくて、人生でこれほど本を読む時間と気力がないのは初めてでは?という毎日。
気力がなくても読めるマンガと何度も読み返している小説を、お風呂に持ち込んだKindleで読むぐらいの日々が続いている。

読まないと「書きたい」と思うことも減るのだが、忙しいと毎日いろんなことが流れていってしまうことに後悔しそうで、こうして久しぶりに一日の流れを追った記事を書いている。
今日が気圧の影響で朝から体調はあまり良くなかったが、仕事が暇だったので、気力も時間も残っていた。

5年日記も止まったままだけれど、そろそろ書く習慣を取り戻したい。

書くことの気力を取り戻したいと思い、購入した「三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」
決して読みにくい本ではないし、ある種のHowTo本だからわかりやすいのだけれど、これすらあまり進まず。
その前に読んだ同じ著者の書いた「百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術」  は楽しくスイスイ進んだのだけれどなぁ。

夫は明日の通院で検査結果を聞かされるまで、入院前からずっと禁酒中。
明日は絶対にお酒を呑むと決めているようだが、さて結果はいかに?

昨年同時期

逗子日記:二〇二三年十一月 金盞香(きんせんかさく)

そうそう突然パネル作ることになって、かなり焦った卒業制作のスクーリング。
このとき、やっつけで作った暖簾。
今はインテリアの一部になっているから不思議なものだ。
自分の先々って見えるようで、歳を重ねても見えないものだと50代になってきづいた。

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