23時に寝て2時に目が醒め、温まった布団から抜け出して仕事部屋を片付け、溜まっている事務処理をぽつぽつと片付ける。
ブログにしばらく記事をアップしていないことを思い出し、カレンダーを見上げると今日は「大寒」七十二候は「款冬華(ふきのはなさく)」だ。
「款冬華(ふきのはなさく)」という七十二候に逗子日記を書いた記憶がまるでない。
自身のブログを検索してみると、やはり出てこない。
5年連続の日記を読み返してみると、2023年の今日はは夫がとんでもないことをやらかし大揉めに揉めていた、そして昨年の2024年は卒業審査のスクーリングに参加していたようだ。
どちらも、ブログを書く時間も気持ちの余裕もなかったのだろう。
今書いているこの逗子日記がそもそも今年は初めて。
実を言えば、手書きの5年連続日記も書けない日が増えている。数行書くだけなんだけれどなんだか一度億劫に感じると、どうにも腰が重くなった。
本当に忙しいのか、単純に忙しがっているのか自分でもよくわからない今日このごろ。
お店の営業時間を年明けから変更して、まだ慣れていないというのもある。
昨年までの13時開店のときは、朝から仕込みして掃除してみたいなのであっという間に時間がなくなり、ご近所の廉売所や肉屋、酒屋に行くのもほとんどできず夫に頼むことが多かった。
今は15時開店になったので、開店前の支度は格段とラクになった。
一方で、閉店時間が一時間遅くなったことで、寝る時間が極端に遅くなった。
20時閉店のときは、閉まる時間が早いせいか遅い時間に入るお客様が少なかったのだけれど、21時に閉店になるとポツポツ遅くに呑みにくるお客さまが増えてきた。
狙い通りで有り難いのだけれど、お店にお客様がいるときはやはり緊張と興奮があるようで、21時に終わって、22時には眠れます…なんていうことはなくて、どうしてもリラックスする時間を取らないと眠気もやってこない。
晩酌して、お風呂に入って、軽い本を読んで…と気がつけば24時に寝ることが増えてきた。
4時過ぎから寒さで眠りが浅くなり(犬が私の掛け布団の上で眠り、彼女が動くたびに私の布団が彼女の下に引きずり込まれていくのだ)、身体の下に敷いた電気毛布にスイッチを入れてしばらくぼんやりして、寒くて布団から出られずKindleで本など読んでいるうちに8時ぐらいになってしまうのが今日このごろだ。
20時閉店のときは、色々と慣れていなくて体力的に疲れ切ってしまい、晩ごはんを食べずに21時前に寝てしまい、朝にお風呂に入ることも多かった。
どっちが健康に良いのかどうもよくわからないけれど、食事をしている分なんだか今のほうが少しマシな気もする。
店が混んでも混まなくても楽しいのは閉店後の晩酌。
お疲れ様。私。 pic.twitter.com/rNB0diLXoV— 大滝由子 (@yoshikoo_coach) January 19, 2025
びっくりするようなことも大変なことも多いけれど、ホワイトカラーの時みたいにどこにも行き着かないような仕事をしているような気持ちにならないのは有り難い。
お客さんが喜んでくれることだけ考えれば良いというのが、とってもシンプルだ。
あちらを立て、こちらを立て…と、しているうちにどんどん真のお客様から遠ざかっていき、誰を喜ばせる仕事なんだかね〜、いやこれ考えたらきりがないな、割り切って進めよう…などとグルグルしていて頭が変な風に疲れるのは、身体が疲れるより私にはずっと面倒に感じられる。
5時に再度布団に入り、布団から出たのは8時過ぎ。
夫が用意してくれたごはん、味噌汁、焼き魚が朝ごはん。いつもの朝より部屋が温かい。
シーツと枕カバーを交換。
残りわずか数ページを残していた女優の高峰秀子が書いた「わたしの渡世日記」の下巻を読了する
上巻では子役の頃から大人になるまでが描かれ、彼女を取り巻く家族関係に金蔓にされていくのも理解しながらも、様々な人達や作品に出会い、たくさんの学びを経て真の女優になっていく。
今回読んだ下巻では、パリでの滞在中におそらく生まれて初めて本当に伸びやかに過ごす気持ちや結婚までの経緯からその後についてなど、大人になった彼女が自覚を持って生き始め、活き活きとして成長していく姿が描かれている。
「筆が走る」という言葉あるが、この作品は文章が踊りながら走っているように感じる。
「疾走感」というとストレートに速いイメージがあるが、この人の文章は展開の早いミュージックのようで幕間を挟むと突然スローになったり、またグイグイとスピードが上がったりして、そのクルクルと変わるテンポに戸惑い、時折振り落とされそうになる。
高峰秀子の文章については、あとがきの沢木耕太郎がしっかりと書いているので興味ある方はぜひそちらを。
あまりに良いお天気なので、外に出たくなりいそいそと木綿の着物を着付けて、足元は直足袋で。
行き先はいつも冷酒をお願いしている酒屋さん。
今日も色々と相談に乗っていただいて、冷酒を一升瓶と四合瓶、芋焼酎と泡盛をそれぞれ一升瓶で配達をお願いしてきた。冷酒については若い頃はそこそこ飲んでいるが、私は近年は夏でも燗酒というタイプで冷酒の流行り廃りがよくわからない。
この酒屋さんではそんな素人店主の私にいつも推薦の酒を教えてくださり、さらにお客様にはこういう話をしてあげると良い…というのもアドバイスしてもらっている。
年末に研ぎに出していた剪定鋏が戻ってきたので、店の入口前にある百日紅の細い枝を刈り取り、娘夫婦にもらったハーブの寄せ植えを刈り込む。
鋏を入れるとハーブの香りが漂いだした
この家の冬の庭は、花がほとんどなくて寂しいがいつも青々としている松がある。
かろうじて山茶花があるのだけれど、まだ木も細く秋ごろから咲き始めすでに終わっている。
以前の家なら、まだ水仙が満開で、今頃から椿と山茶花が咲き始め、早ければふきのとうが出始める頃だろう。
それでも昨年は引越し前で見ることのできなかったこの庭の梅も赤い蕾がちらほらと見えてきた。
今のお店のパターンはお天気が良ければ週末が一番人が入り、定休日前日の水曜日に向かって緩やかに減速していく。
今週は週末もお天気影響で駄目、平日はもっと駄目…な感じだ。
逗子にある飲食店のInstagramを見ていると、みなさんが暇ならうちも暇、みなさんが忙しいとうちも忙しいようだ。
通りに人の流れがあるかないかということだろう・・・・。
どこも混んでいてうちだけ暇だったらマズイけれど、皆さん暇ならジタバタせずに…と、読書会の課題図書を再読しながら、当日用資料に何を入れるか検討することができた。
2025年最初の読書会は2月1日(土)二開催します。課題本は「くらしのアナキズム」。
Zoom開催ですので、どこからでもご参加可能です。詳細はこちらからサードプレイス【読書会】 #29「くらしのアナキズム」 https://t.co/2BuAeBUSo6 @PeatixJPより
— 大滝由子 (@yoshikoo_coach) January 7, 2025
フリーランスで組織やビジネスプロフェッショナル相手に仕事をしていたときは、特段のアポイントがなく、頭が動かなくなってくれば、「もう今日は仕事終了!」とできたけれど、お店というのは、今日はきっと暇だなぁ・・・・という日でも、お客様に告知してある営業時間は守らないと、せっかく足を運んだのに早仕舞いしていた…というのは、私がお客様ならかなりガッカリ。
そして、うちの店はそもそも住宅街なので「休み?じゃぁ、XXXXの店にするか…」なんていう選択肢はない。
近くにあるお店はコーヒーショップ、ホットドックメインの週末営業のみのお店、それから八百屋さんで毛色が全く違うのだから、訪ねた店が突然休みなら次の手がないのだ。
閉店後は、夫がご近所の方からいただいた牛肉ですき焼きを作ってくれて本日終了。
さて、あと2日頑張ればお休みだ。
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