お産と転職の共通点

妹に3人目の子供ができました。出産予定日は8月の中旬。
我が家は一人娘で、今年4月には高校生。さすがに今からもう一人は・・・・と思っていたところでの吉報ですので、我がことのように喜んでいる次第です。

お産をご経験された方はおそらく皆さん同じ印象をもたれると思うのですが、お腹が重い時には、「頼むから早く出てきて~」「お産さえ終われば・・・・・」と感じます。
ところがいざ、お腹から出てくれば朝から晩まで泣いたり、おむつ替えろ~、ミルクくれ~、そして運ぶにはベビーカーや抱っこ紐が必要になり、私などは「頼むからお腹に戻ってくれ~」と感じたものです。

さて、yoshikoo’s officeでは転職をテーマにコーチングを受けたいというクライアントの要望がくることが多々あります。

転職をテーマにしたセッションを振り返りながら、ふと「お産」と「転職」って何か似ているなぁと感じました。

決まるまでは、「転職先さえ決まれば!」と思っているのですが、いざ移ってみると思っていたとおりの環境や扱いであることは少なく、なかなか慣れるのに時間がかかります。
前の仕事だったら、5分で終わったことが30分かかるとかね。
実際に大変なのは、決まった後、仕事が始まってからであることがほとんどです。

そのほかにも、年齢が若いと、お産は体力が必要なので普通、年配の方よりはずっと楽に済みます。
その後の育児も体力勝負の場面が多いので、体力はやっぱりあればあるほどよい。
転職も年齢が若ければ、さほど業務知識がなくてもこれから勉強してもらえればと許容される範囲が広いですし、基本的に給与も安いので採用しやすく首になるリスクも少ないし、ポジションもたいていは低いところから始まりますので、結果がそうすぐに出せなくても大目にみてもらえる等など、若いって得だなと思うことが多々あります。

そうはいっても、じゃぁお産も転職も若くなきゃだめなのか?というとそんなことはありません。

私は20歳という若さで子供を産みましたが、精神的に自分が子供なので、大目に見るということがなかなかできませんでした。
子供がひとつひとつのことをゆっくりできるようになるのを待つことがとても苦手でした。
子供は同じ年齢、お母さんとしての経験も同じ期間…でも、私よりも年齢が上で社会人経験もあるお母さんを見るたびに、どうしてあんなふうに余裕をもって子どもを見守っていられるのか、やっぱり人生経験かなぁ・・・・と思ったものです。
20歳の母親である私の子育ては、傍から見たら相当に「あぶなかっしい、せせこましい」ものだったでしょう。

同じく転職でも若さが無い分、知恵があり、人脈があるというのがやはり中途採用者の大きな点でしょう。
チームをまとめ、モチベーションを上げるという仕事は、知識というよりも経験を必要とします。
若い人が育つには時間がかかることもこの人たちはよく知っています。
またひとつの仕事をきちんと成し遂げてきた人というのは、他の仕事に移ってもきちんと成し遂げられるというのがこれまでの経験からの私の印象です。

お産も転職も自分の一生に係わる大切な節目ですね。

若くあることの強み、人生経験を重ねた強みをうまくいかして、どちらも楽しく苦労しつつもやりがいを感じながら頑張りたいものです。そう何度も経験できるものでもありませんからね。

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