やりたいようにやろうよ

仕事も、家事も、子育ても、介護も、小説を書くこともみんな同じかも。
何をやったって文句をいう人は必ずいるのだ。
全員を喜ばせるのは無理。

それがわかっているだけでも、毎日はちょっと過ごしやすいかも。
 

ただ僕が作家になり、本を定期的に出版するようになって、ひとつ身にしみて学んだ教訓があります。それは「何をどのように書いたところで、結局はどこかで悪く言われるんだ」ということです。
(中略)
けちをつける方は簡単なんだろうけど(なにしろ思いついたことを口にするだけで、具体的な責任はとらなくていいわけですから)、つけられる方は、いちいち真剣に取り合っていたらとても身が持ちません。ですからいきおい、「なんでもいいや。どうせひどいことを言われるのなら、とにかく自分の書きたいものを書きたいように書いておこうぜ」ということになります。

村上春樹「職業としての小説家」より、P252-253

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