スキーに関する雑談から、結婚(再再婚)について考えてみた

2015年秋に二度目の離婚をした(当時44歳)。
それから、よく尋ねられるのが、

「もう結婚しないんですか?」
「また結婚したいですか?」

という質問。

他に結婚したい相手がいて、離婚したわけではないので、離婚前に結婚について考えていたわけではないのが、あまりによく聞かれるので自分なりに時々考えるようになった。

そんな時に、顧問先の同僚とランチをしていて、スキーの話になった。

同僚は私とほぼ同世代。
この世代は、バブル期のスキーブームを経験した人がかなりいる。映画「私をスキーに連れてって」の世界だ。(って言っても、私はこの映画を観ていないので想像だけど)
プリンスホテル、ドライブのBGMはユーミン‥そして大渋滞というようなやつだ。
同僚も大学時代スキーのサークルに所属して、スキーを散々やったそうだ。

「もうスキーはしないの?」という質問に対し、彼女の答えは以下の様なものだった。

・もう十分スキーは楽しんだ。

・スキーは楽しいのだが、道具やウェアを揃え、移動やそれに伴う荷物、それから道具の後始末、そしてそれら全部にお金と手間がかかる。育児も仕事も忙しい今、自分から再開する気にはならない。

・とは言え、絶対にやらない…ということはなくて、また機会があればやってみるかも…やればやったで楽しいと思う。

この同僚がスキーについて考えていることは、まさに私が「結婚」について考えていることと同じである…と、ランチが終わってからハッと気がついた。

1回目の結婚は1年持たずに終了。
2回目の結婚は20年ぐらい一緒に暮らして、そのうち90%ぐらいの期間は幸せで楽しかった。
そのぐらい楽しく結婚生活が送れればかなり満足度は高い。

楽しかったとはいえ、厄介なことも相当にあって、それこそ夫婦双方によるメンテナンスがかなり必要だし、それなりに我慢も必要。
離婚をすると、自分は勝手なことばかりしてきたが、自分なりにはそれなりに相手に合わせ、我慢してきたのだな…とうのが見えてしまう。
また結婚してそういうことを再度始めることはかなり億劫である。

とは言え、絶対にやらない…ということはなくて、まぁ機会があればまた誰かと一緒に暮らすかも…

…とそんな感じだ。

それにしても、よく独身の友人が言っていたが、「結婚生活が幸せそうに見えない奴に限って、結婚したら…とうるさい」というのは、確かにその通りかもしれない…と最近思うようになった。

幸せな夫婦生活を過ごしている友人たちというのは、やはりそれなりに双方でうまく気を使ってメンテナンスして、仲良しを維持しているので、誰とでもうまくいくわけでもないし、努力も必要というのをよくわかっているのだろう、単純に「誰かしらと結婚すれば、幸せになれる…」なんていうことは言わないのだと思う。

結婚すれば老後も安心‥と言う人もいるが、介護というのは散々世話になった親の面倒であってもそうそう親身に優しくできるものでもない‥と、私はしみじみ思っているので、ましてや仲のさして良くない配偶者の面倒なんて、そうそう看られるものではない。
夫婦仲が悪いにも関わらず、「結婚=老後が安心」と思い込んでいる人をみると、猛烈に楽観的な人なのか、思考停止状態なのか…と首を傾げることがある。

ちなみに私はスキーとは縁がない。
お金を出して、雪のある寒いところにわざわざ行く…というのがどうも若い頃から理解できない…というツマラナイ人間なのだ。
そんな風に、性格的にアクティブではなくて、面倒なことが苦手な人は結婚は向いていないかも。

そういえば、娘(現在24歳)も離婚した時に、「お母さんは結婚に向いていないと思うよ…」と言っていたっけ。

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