フォトリーディング講座の1日目が始まりました。
事前に3冊の本を用意して来るように、さらにその本は小説や文学作品ではなく、文庫本より大きなサイズでビジネス書のような実用書で300頁程度のもの…ということでしたので、私は積読になっていた「楽しみの社会学」「トクヴィルが見たアメリカ」「統計学が最強の学問である」を持参しました。
クラスの受講生は12名。
そのうち3分の1ぐらいの方は、再受講というのにまず驚きました。
フォトリーディングの認定講座は再受講というのがあるそうで、5000円を払うと自分が受講したトレーナー以外の認定トレーナーの講座も受講できる仕組みがあるそうです。
再受講の方はいずれも2日間のコースを受けてこられた方で、今回は3日間となるため、追加で50000円を払っての参加ということでした。
「再受講がこれだけいるって、講座内容がよっぽど難しいのかしら…」と、のっけから心配になりました。
フォトリーディングの講座の2日間コースと、今回私が参加した3日間のエグゼクティブ講座の違いは、こちらのホームページに詳細が出ていますが、簡単に説明すると、
<3日間コースの特徴>
・本来、アメリカでやっているコースは3日間で提供されている。
・2日間コース及びホームスタディキットでは、「シントピックリーディング」が含まれていない。(「シントピックリーディング」は最大5冊の本をまとめ読みするやり方で、相互に読むことでより理解力を上げる方法。詳細は別途)
・3日間コースは実用書だけでなく小説なども含まれる
・3日間コースは実際に扱う本の数がかなり多く、演習の種類も多い。特にフォトリーディングって本当にありえるの?という疑問に、「え、マジ?」という体験ができる「カバードブック」という演習が個人的には面白かった。(詳細は別途)
・本を早く読み、理解力を上げるということだけでなく、直感力、発想力、行動力をあげるまための演習も含まれているのが3日間コース。
・US本国では、学びを熟成させるために昼休み2時間、おやつ40分というような構成で開催されている。この熟成時間がないと学習効果が犠牲になり、フォトリーディングスゴイかも!と体感する部分が割愛されてしまう。
その他、受講生の質問にたっぷり応えてもらえるというのが大きなメリットだと思うし、再受講の方も同じように話していました。
2日間の受講だと、質問を受付てくれないわけではないが、進行が早いので質問がし難い、モヤッとしたまま過ぎることが多かったとのことでした。私の受講したクラスは質疑応答が非常に活発で、誰かの質問が自分が思っていた疑問と同じことだったというのが多数あり、これがまた学びを深めてくれたように思います。
再受講の方に聞くと「とにかくベツモノ!」という話が多かったので、2日でイマヒトツ効果が得られなかったにお薦めなのだと思います。
ただ、この3日間のコース提供が日本で許可されているのは、現時点では神田昌典さん、岡本吏郎さん、と私が受講した玉川先生のみだそうです。
神田昌典さんは超有名人で熱心なファンも多いですから、200人クラスでもあっという間にうまってしまうそうです。
私は全然知らなかったのですが、岡本吏郎さんが神田昌典さん系(なんて言っていいのかイマイチよくわかりませんが)だというのをこの講座で初めて知りました。お二人はパートナーとして昔から一緒に活動されていたようですね。
書いてある内容はまっとうだけれど、全体にフワフワっとかる読める神田さんと容赦のない文章が続き、読んでいるとやや苦しくなるような岡本さんがパートナーだとはまったく知りませんでした。
って、おそらく岡本さんの経歴にそういうことは書いてなかったように思います。(1〜2冊ぐらいしか読んでいないので、詳しくないのですが…)
<フォトリーディングに懐疑的なNASAの報告とは?>
「速読術」 フォトリーディング[出典Wikipedia]
ポール・シーリイによって提唱された速読法で、一分間に25,000文字を読解することが可能だとされている。2001年にフォレスト出版から発売された『あなたもいままでの10倍速く本が読める』により日本に広まった。しかしオールド・ドミニオン大学心理学部教授のダニエル・マクナマラ博士は、NASAに提出した論文で以下のようにその効果を疑問視している[1]。
これらの実験は、フォトリーディングに効果がないことを明確に示した。フォトリーディングを実践する人々が主張するような高い読解速度は観察されなかったし、実際、その読解速度は通常の読書方法のものと概ね同じものであった。さらに、フォトリーディングの熟練者がフォトリーディングのテクニックを使った場合、通常の読書方法と比べて読解時間の増加が見られた。この増加は、テキストの内容把握の低下を伴ったものだった。
ネット上で検索すると、フォトリーディングがダメという話に繋がるのが、上記NASAの報告というやつ。
このクラスでもこの話は取り上げられて、先生曰くこの話は、実験対象者は教授自身とその友人という2人だけで、二日間の研修にもとづいて行われたもの。実験対象者の選別そのものに問題あり、論文でなく単なる「Essay」と位置づけられているということだった。
まぁ事実なら確かにこれは論文ではなくて単なるブログの体験談に近い。
まぁ、話の真偽は私にはわからない。
フォトリーディングがインチキだと言いたい人には、論文できちんとした調査だと言いたがるだろうし、フォトリーディング信奉者はその論文自体がインチキだと言いたがるだろうから。
ま、でもこんな裏話もあるらしいよ…というのを聞けて面白かったので一応書いておく。
そもそも読み終わった時の本の理解度を測るって相当難しいと思うのだけれどね。
どんな実験方法ならある程度の誤差で測れるのか私には想像がつかない。
そもそも普通に読んだって、どのぐらい理解しているのか大いに疑問ですからね。
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