前置きが長くなりましたが、いよいよフォトリーディングの各ステップについて書いていきます。
[フォトリーディング STEP 1:準備]
<1.読書の目的を明確に>
まずは「読書の目的を明確にします。」です。
通常この部分はその本を手に入れる書店や図書館などのタイミングで明確になっていると思います。
…が、しかしここで改めて「なぜ、私はこの本を手にとってのだろうか?」というのをもう一度思い起こしてみましょう。
フォトリーディングの際に、マインドマップを使う場合は、中央に「本のタイトル」「著者」「出版年月」を記入し、そこから線を引いて、この本を読む目的を書いておくと良いと思います。
下記に私の作成した「LFP」という本に関するマインドマップを参考例にあげておきます。(本当に字が汚くて読み難くてすいません…。雰囲気だけわかってもらえれば…)
ここの右上に「GOAL」と書いてあるのが、この本を読んだ目的でした。
目的は、某社のイベント用にプレゼンテーションを作成にあたって、敏捷性とITの関係についてなにかしら納得のいくロジックを手に入れること、それから、今の経営に求められていることを、わかりやすくプレゼンに組み込むための匕ントを得ることでした。
特に仕事や論文の参考として、本や文献を読むときにはこの目的を明確にする作業がなされているといないとでは、読むことから得られるものに大きな差がつきます。
このような実務的な目的でフォトリーディングを使う場合には、目的に応じて読まなくて良い部分がはっきりしますので、後ほど述べる「本の断舎離」がしやすくなります。
<2.理想的な心の状態(集中学習モード)へ>
「ミカン集中法(Tangerine Technique)」
1. 頭の天辺から少し後ろのあたりを手で触れて、ミカンをそこに置くことをイメージする
2. そのミカンを後頭部の上のほうに15〜20センチ浮かせてみる
3. 顔や肩の筋肉をリラックスさせ、目や口に微笑みを浮かべる
4. 視界が開けていく様子を想像する
読書の明確な目的を認識した後は、「(理想的な心の状態(集中学習モード)に入る」です。
フォトリーディングにおける最初の胡散臭いポイントがこのミカン学習法です。
私も、本でフォトリーディングを学んだときに、「なんじゃそれ…???」とまず思いました。
これは、次のSTEP2 「予習」に入る直前にやります。この2つはセットじゃないと意味がありません。
フォトリーディングを始める前にまずリラックスして、内容が頭に入りやすいよう状態にすると考えるのが良いと思います。
ミカンを浮かべるの難しいという方は、トンガリ帽を自分がかぶっていることを想像してください。その帽子のてっぺん、一番尖っているところあたりを意識します。「帽子の天辺はこのあたりだなぁ…」みたいな感じです。
それを感じつつ、身体と顔の力を抜いてきます。そして自分の視界が開けていく様子を想像する‥という流れです。
視界が開けていくというのは、私もイマヒトツでわかりませんが、気分が落ち着いて、その本への集中力を高めるための儀式だと捉えています。
集中のための儀式なので、他のやり方でも良いと思いますが、まず最初はセオリー通りにやってみて、セオリーがうまくいった上で、自分のやり方をためしてみるのが良いと思います。
この「まずはセオリー通り」にやるというのは、フォトリーディングの全てのステップを通じて非常に大事なことです。
セオリーが身につかずに、自分なりのやり方でやるとどうも失敗の可能性が高まり、結果、「フォトリーディングは効果がない」という話になるようです。
また、この後にはもっと「うさん臭い」ものが出てきます。クラスに出るとなんとなく納得いくものもあるのですが、こうして文章で読んでいるだけだと本当にアホらしい感じのものが多いです。
それでも忠実にやってみたほうがよいと私は思います。だって、どれもたった数分なんです。何度かやっていると効果を感じることもあるからです。(5分以上かかるものなら私も勧めませんよ!)
以上が、「フォトリーでィングのステップ1:準備」です。
このステップでかかる時間はマインドマップを書かない場合は、1分以下、書く場合でも2〜3分です。
コメント