モノの少ない暮らし

モノを捨てるという行為に「得意」「不得意」というのがあるのだとすれば、私は多分「得意」なほうだと思います。
ひょっとしては、自分はかなりモノがなくても、楽しく暮らしていけるタイプかも?と気がついたのは、「わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります」という本を読んでからです。
この本の著者であるゆるりまいさんもご実家がかなり散らかったお家のようですが、私の実家もかなりのもの。モノが多くて整理されておらず、とっちらかった部屋、何かを始めようと思うといつも捜し物からスタート、もちろん自宅にお友達を呼んだり、なんてできないような家庭でした。

そんな似たような境遇への共感もあり、なるほどね…などと、読み進めていたのですが、巻末に著者への質問があり、「ひとり暮らしをするなら、今の家であるもので何を捨てますか?」に対する回答が、「電子レンジ、電気ポット、ダイニングテーブルセット、お風呂おけ、コタツ、炊飯器」だったのですが、既に我が家には「電子レンジ」以外、ここで挙げられているものはなく、驚かされました。

このことから、あれ?ひょっとして私、かなりモノが少ない人なの?と気がついた次第です。
娘にその話をしたら、「気づいていなかったの?お母さんのおかげで、職場で家の話をすると私だって変な人扱いされているよ…」と言うではないですか…。

一般的な人が持っていて、持っていないというと驚かれるものに以下のようなものがあります。

【テレビ】

実家には普通にテレビがありましたし、食事中もテレビがついているごく普通の家庭でした。その後、20歳でシングルマザーとなった私にテレビを買うお金はなく、必要度も低かったので、テレビなしで生活を始めたところ、特に不便もなかったので、そのままとなりました。だからといって、ラジオを聞いたりもしませんでした。
(お天気などは当時は、インターネットがなかったので、新聞でチェックしていました。)

どうも私は生活雑音はそれほど気にならないのですが、好きではない音楽やらTV番組などの電子音が苦手なような気がします。

テレビに関しては最近もたない方が増えているようで、以前ほど驚かれることが減ったような気がします。
こんな記事も見かけました。
全年代でテレビ離れ:「若者のテレビ離れ」加速 6人に1人「1カ月以内にテレビ視聴なし」

【掃除機】

もともとは普通の掃除機を使っていました。
その後ルンバが発売されるとルンバに替えました。
ルンバは気に入ってオフィス用と自宅用で2台使っていましたが、メンテナンスコストがあまりに高い。
ルンバそのものがうるさい、かけると犬がさらにうるさい、掃除機をかけ終わるまでに時間がかかる‥ということで止めることにしました。
掃除機を持っていない‥というと、これもわりと驚かれます。

このあたりの話は以下のプライベートブログに書きました。

「江戸箒」 yuko.tea-nifty.com/blog/2014/05/post-cbd2.html

「ルンバ断捨離」 yuko.tea-nifty.com/blog/2014/04/post-377d.html

【ソファー/ダイニングテーブルセット】

実家はソファーなど置ける広さがなかったので、ソファーはありませんでした。
最初の夫と結婚したときは、義両親との同居でしたがこの家にもなし。
離婚後の木造アパート時代、再婚後の団地時代は、広さの関係で検討の余地すらなし。

最初のマンションを購入した際に、すごく素敵ダイニングテーブルと椅子のセットがあったのですが、とても高くて予算の倍額。
でも、買い換えることが困難な家具は妥協したくないし‥と逡巡したところ、とてもでっかい頑丈な丸い卓袱台が目に入り、こちらと座布団にしよう‥ということで、そのままずーっときています。

ダイニングテーブルセットがないという話題になったことはこれまでありませんが、ソファーがないという話題は時々したことがあります。
「ソファーないとどうやってくつろぐの?」と聞かれますが、今までソファーのある生活をしたことがない私は、逆に「ソファーって何に使うの?」と聞いたりしてしまい、引かれてしまうこともしばしばです。
ちなみにソファーに関しては、気に入ったものがあったら買ってもいいなぁとは思っています。

【炊飯器】

炊飯器がないというのもわりと驚かれます。
二番目の夫は、同じ電化製品があったら一番安いものを買ってくる人でした。
その夫が買ってきた何代目かの炊飯器でお米を炊くとびっくりするぐらいまずいのです。
お米の炊き加減にムラがあったり、お米の一部が固まって固くなっていたり‥と。

職場でその話をしたら、「私は土鍋で炊いていますよ。普通のお鍋用の土鍋でも大丈夫ですよ‥」と教えてもらったので、やってみたらこれが美味しい。
土鍋にしてから、お米の一部が固まって固くなるなんて一度もありませんので、おそらく浸水時間の問題でもなかったのだと思います。
あとものすごく手入れがラク。単なる鍋ですから丸洗いで終了です。
炊飯器をきれいにしておくのって、結構面倒だと思います。

高級炊飯器だときっと美味しく炊けるのでしょうが、手入れの面倒さは変わらず、場所も取るし、値段も高級品になると、土鍋に比較して10倍ぐらいしたりするので話にならん‥という感じです。
そもそも私は、保温したご飯が苦手なので、炊飯器である必要がないようです。

私が電化製品が苦手なのは、手入れと場所を塞ぐのがイヤ…というのが私にはかなり大きいようです。
テレビにしても、電気ポットにしても、炊飯器にしても置くための台のようなものを用意すると考えただけで、頭がクラクラします。

ちなみに電気ケトルは持っています。
ポットに比べて小さく、やすいです。ビジネスホテルで何度か使ってみて、あ、電気ケトルって便利かも〜と思ったので、購入しました。
実際すぐにお湯が沸くのでお茶を入れるにもお料理でも便利ですし、保温の機能はいらないので、こちらで充分。
ゆで卵作るのにも便利だったりします。
これはどちらかというと薬缶でガスコンロの口を占領されるのが困るというのも購入した理由のひとつでした。

逆に人と比較して、これは持っているほうかな?と思うのが、本と本棚。それから、商売柄常時3台は動かしているPCがあることぐらいでしょうか。
洋服類は自分では普通では?と思っています。

本来はこの記事、ある本の感想を書こうと思って書き始めたのですが、その本の話までたどり着かず結構な文字数となってしまったので、ここで一度止めておきます。

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