仕事の訪問先で、お茶やコーヒーといった飲み物を出していただくことが、日に3回ぐらい。
かなりの頻度で私は訪問先で飲み物を出していただいている。
以前の職場は、外資系企業だったので、ジュースやお茶、水などはペットボトルで冷蔵庫に常備され、お客様には好きなものを選んでいただくか、お客様の担当者が適当なものを見繕って紙コップを添えてお出しするというスタイルだった。
まだこの当時、日本の企業では女性がお茶を出すのが常識だった時代だった。
当たり前だが、お茶を出すのに男も女も関係ない。
お客様は好きな飲物を選ぶことができるし、洗い物もなく合理的な方法だ。
そのやり方を合理的だなと感じる一方で、時に訪問先で丁寧に淹れられたお茶を、きちんと温められたお茶碗でいただくとホッとしたし嬉しくなった。
ホッとするのは、生産性や合理性を高く重んじているアメリカの会社から、日本企業に戻ったのだという一種の郷愁のようなものだったのかもしれないし、当時、転職したばかりで慣れない金融業界で気持ちが疲れていたのもあるだろう。
美味しいお茶を淹れてくださってありがとう。
寒い日の訪問でしたが、おかげで心身ともに温まりました。
この記事は2020年7月5日に加筆修正の上、アップしました。
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