受付開始:サードプレイス#8 課題本「心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―」

7月中旬に無事第7回のサードプレイスも終わり、長めの夏休みをいただいて次は10月にオンライン開催を行います。
7月下旬の今日、もはやこれは第二波なのでは?という話も出ていますが、これが10月にはどうなっているか全く検討のつかない状況です。

サードプレイスの読書会では、リアルの時から配布資料をお配りしています。この配布資料は、課題本のポイントやついつい忘れがちなその本独自の用語解説、場合によっては本の目次や構造をまとめたものなどです。
こういった資料や追加情報については、Peatixのサードプレイス  ~一緒に本を読む会~を通じて、フォロワーとしてご登録いただいた方にお届けしていますので、ご興味のある方はぜひ、こちらをフォローしていただけると、リアルタイムでサードプレイスの活動状況を見ることができます。

【開催概要】

日時:2020年10月3日(土) 10:00-12:00 (9:45より オンラインで入室することが可能です)
会費:無料
募集人数:15名
※ とりあえず、今回も会費は無料です。

【今回取り上げる本について】

「心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―」 著者 斎藤環  與那覇潤  新潮社

「友達」はいないといけないのか。「家族」はそんなに大事なのか。「夢」をあきらめたら負け組なのか。「話し上手」でないとダメなのか。「仕事」を辞めたら人生終わりなのか。「ひきこもり」を専門とする精神科医と、重度の「うつ」をくぐり抜けた歴史学者が、心が楽になる人間関係とコミュニケーションのあり方を考える。

※出版社からの本書の紹介文 新潮社サイトからの転載です

章立て

第一章 友達っていないといけないの?――ヤンキー論争その後

「歴史を捨てないと」生きづらい時代?
現状維持のなかで膨らむ不安
「祭り」への対応が生き方を決める
過去を問わない「ヤンキー的な寛容」
カウンセリングに学ぶ「歴史認識問題」
友達とは「条件なしの承認」をくれる人?
「話せばわかる」を信じ続ける日本教徒
半グレの登場と「英国化する日本」

第二章 家族ってそんなに大事なの?――毒親ブームの副作用

精神分析は「科学」ではない?
トラウマは「虚構」でもかまわない?
アダルト・チルドレンから「毒親」へ
アドラー・ブームは「フロイトなき反フロイト」
「日本の右傾化」を精神分析すると
平成に反転した「イエ制度」の長所
「疑似家族」こそが未来の希望に?

第三章 お金で買えないものってあるの?――SNSと承認ビジネス/h5>

「オンラインサロン」ブームの起源
メンタルクリニックは承認ビジネスか?
社会人大学院は「オフラインサロン」だった?
感情労働が生む「承認格差」社会
「仮想通貨推し」の背後にあるもの
「つながりの新自由主義」とSNSの変容
「意味が売られる社会」に釣られないために

第四章 夢をあきらめたら負け組なの?――自己啓発本にだまされない

「釣りバカ」とユーチューバーはどちらが自由か?
テレビの「お仕事ポルノ」とジブリの「勤労アニメ」
「去勢」が人を成熟させる?
「適度なあきらめ」ができない戦後日本のシステム
マンガの主人公は「あきらめ」はじめた?
なんちゃって脳科学は「あきらめの呪文」
グーグルの「検索」が成熟を困難に
「身体」はあきらめるためにある?
あきらめても幸せでいるために

第五章 話でスベるのはイタいことなの?――発達障害バブルの功罪

病気は社会のかたちを映す
「コミュ障ゆえの天才」という神話
知られていない治療の現実
当事者研究と「障害ポルノ」のあいだ
発達障害が「あきらめる装置」に?
病気モデルより障害モデルを
能力は環境とシームレス
コミュ力と「共感力」は別物
あらゆる「能力」に松葉杖を

第六章 人間はAIに追い抜かれるの?――ダメな未来像と教育の失敗

「カッコよく就労拒否したい」人のAIブーム
シンギュラリティを信じる「小保方さん」予備軍
AIの限界は「身体がないこと」
現役世代の「自己卑下」と若者の「成熟拒否」
ポストモダンと「反人間主義」の罠
平成にも令和にも破綻した「子ども万能論」
「もう文学教育なんていらない」のか
多様な「人間性」と共にある医療へ

第七章 不快にさせたらセクハラなの?――息苦しくない公正さを

ループするセクハラ論争
「セクハラ史」で平成を振り返る
「行動主義」のマニュアルが失敗を生む
叱り方のコツは「意味への配慮」
タテだけでなくヨコでも考えよう
「キャラ万能」社会をのり越えて
これ以上「ジョーカー」を生まないために

第八章 辞めたら人生終わりなの?――働きすぎの治し方

うつ病の常識を変えた「電通裁判」
日米で異なる「SSRI論争」の真実
自作自演だった「新型うつ病バッシング」
『プロジェクトX』から第二の電通事件へ
東大の文学部は役立たず?
「リワークデイケア」流行の光と影
ダイバーシティ(多様性)こそがセーフティネット

終章 結局、他人は他人なの?――オープンダイアローグとコミュニズム

病んでいるのは「個人」か「社会」か
オープンダイアローグ vs. PDCAサイクル
対話が「主体性」を回復させる
ハーモニーでなくポリフォニーを
精神分析的な西洋、OD的な日本?
自助グループから考える「対等」と「平等」
自分と他人は「襞」をなしている
新自由主義は共産主義の「悪いとこどり」
能力に応じてケアし、必要に応じてとる

<読書案内>
「対話」によって人間関係と自分自身を変えるための10冊——斎藤環
重い病気のあとで新しい人生をはじめるのに役立った10冊——與那覇潤

関連情報

考える人 > 対談・インタビュー一覧 > 斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
https://kangaeruhito.jp/interviewcat/saitoyonaha

個人的にはこのインタビューシリーズもかなりオススメです。

【お申し込みの前にご確認を】

お申し込みを検討する際には、まず以下のzoomに関する記事をご確認の上、パソコンでのアクセスができるか?カメラを使っての顔出しは自分自身としてOKなのか?などご確認の上、お申し込みください。
特にZoomは他のオンライン会議サービスと違って、アプリケーションのインストールを事前に行っていないと当日面倒ですので、そのあたりご注意くださいね。

zoom利用について

【zoomでの参加方法】

まずは、上記の記事 を参照の上、参加前日までにzoomのご準備をお願いします。
普段からzoomをご利用の方についても、サードプレイス内での使い方をご説明しておりますので、必ずご確認ください。

<当日の参加方法>

①当日9:30にPeatixメッセージ(メール)でミーティングURLを送信 します 。
②9:45以降に、お使いのブラウザでURLを開いてください。

※サードプレイスでは原則としてパソコンからのアクセスをお願いしています。タブレットやスマホからのアクセスは、やむを得ない場合のみご使用ください。
※残念ながら、全ての利用環境からのアクセスを保証できる訳ではありません。10:10までにアクセスを確立できなかった場合、参加はご遠慮いただくことになります。事前にご了承ください。

【Q&A】

Q: 参加の申し込みや読書会への参加はどのようにすればよいですか。
A: 参加までの流れは次のとおりです。
1.こちらのページよりチケットをお申し込みください。
2. お申込み受付のメールがPeatixより届きます。(当会参加にあたりPeatixアプリのダウンロードは必須ではありません)
3. 当日お時間になりましたら、zoomでのアクセスをお願いします。

Q:欠席の連絡はどのようにすればよいですか。
A: このPeatixイベントページの「主催者へ連絡」をご利用ください。

【初めてご参加の方へ】

今回が8回目の開催となるまだまだ歴史のない読書会です。
本を読むのが好きな人、本を読みたいと思っている人、今回のテーマに関心のある人、いろんな方のご参加をお待ちしています。
毎回、必ず初めての参加の方がいらっしゃるのも特徴かもしれません。

ご興味をお持ちの方は、こちらの記事が参考になると思いますので、ぜひご一読ください。

サードプレイス  ~一緒に本を読む会~ 

開催の目的とお願い

【申込み先】

https://thirdplace-event008.peatix.com/

以下からもチケット申込み可能です。

【問い合わせ先】

こちらの読書会に関するお問い合わせは、Mailにて以下までご連絡ください。

サードプレイス事務局: third.place.bookclub@gmail.com

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