ブログを書くときは、OmmWriter というシンプルなテキストエディターを使うことが多かった。
OmmWriterはシンプルで軽くて非常に良いのだけれど、インストールされているMacがないと書けないというこれまたシンプルだが小さくない課題がある。
書いた後の校正だけでもマホのアプリでできるといいんだけどな‥と思っていたところ、Evernoteを使えばいいことにある日気がついた。
もともと日々の記録的なもの(写真やリンクなど含めて)はすべてEvernoteに入れているので、必ず毎日Evernoteを開くしね…と思い、切り替えてみた。
日々の記録は、ポモドーロテクニックと一緒に使っていて、1ポモドーロ終わると、その時間で何をやったのかとか、何を読んだとか箇条書きにしている。
この程度の短くて単純な文章なら気にならないのだけれど、ブログのようなある程度の量と内容がある文章をEvernoteで書くのは、テキストエディタに慣れている私にとってはやや苦痛に感じた。
なんだかスッキリしないユーザー・インターフェイスも気が散るし、Webサイトからのコピペを使えばフォントに変なスタイルをつけてくれるおせっかいな機能もいらない。
…が、やっぱり移動時間やスキマ時間などにスマホで校正できるのはありがたい。
それからEvernoteの場合は、いちいち上書き保存しなくていい‥というのも地味にありがたいことに気づいた。
先日ふと、思いつきで、Evernoteに本の感想を音声入力してみた。
本を読み終えた時点で頭のなかでなんとなくまとまっていたものを、音声で入力しておいて、あとはキーボードで書き直して文章を書けば、ブログの記事を書くのにラクではないかと思ったのだ。
で、試してみたところ、
いや、これがもう全然話すこと(つまり書くこと)が出てこない。
自分の中で既にある程度文章としてまとまっていた感想なのに、どうしてだろう???
再読本の感想を音声入力するつもりだった。
以前読んだときはXXXXの印象をもったが、今回改めて読んでみるとXXXXだった。なぜそう感じたのかというと自身の変化が…
というようなことが頭の中ではまとまっていたつもりなのだが、口に出すと全然わけがわからない。
文章としてブログで使えるものをそのまま口に出すのはハードルが高いだろう、とあらかじめ予想はしていたが、一部の骨格みたいなものすら全く口から出てこない。
なんとか覚えていることを、とにかく口に出してみたけれど、喋りながら考えるのができない‥というのかな。ひどく苦労した。
あれ?でも普段の生活って、人と話すときは話しながら考えているよね、そのうえ相手の話も同時に聞いているはず…。
どうしてできないんだろう???
よくわからないのだけれど、書いているときの脳の使い方というのは、話しているときとは違うのかもしれない。
口に出した言葉は、話せばどんどん消えていくけれど、書くのはどんどん文字が残っていく。それも難しい理由の一つなのかも。
日々のことを頻繁にブログを書く人は、何かを体験しながら、「あ、これブログに書こう」としょっちゅう思い、そして頭の中でなんとなく文章が書いている人が多いと聞くが、私もそんなタイプの一人である。
頭の中で作っている文章を口に出してしまい、不審な目で見られることも度々ある。
でも、いざ入力のために口に出そうとすると出せなかった。なかなかアタマで想像したとおりにうまくいかないようだ。
そんなときに、読んだ勝間和代さんの本に書かれていたのが以下の文章
「音声入力をしようとしてもなかなか言葉が出てこないのでどうすればよいですか」という質問もよく受けますが、それはローマ字入力の遅さに、頭の中で文章を作る力が無意識に合わせてしまっているからです。音声入力を繰り返すうちに、自分が思っているよりもずっと速く頭の中で文章が作れるんだ、ということに気付くと思います。すると、どんどん文章を作るスピードが速くなっていきます。」(『勝間式 超コントロール思考』(勝間 和代 著)より)
なるほど〜…と思ったけれど、アタマのなかで文章はできているつもりだった私にこれが当てはまるのかよくわからない。
1回の失敗でうまくいかなかったから止める‥ということもないのだけれど、そもそもさして忙しくない私が音声入力にチャレンジする意味って何かあるのかなぁと根本に戻って、今は考え中。
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