第10回読書会(サードプレイス)開催報告「皆さんの積読本」編

気がつけばサードプレイス〜一緒に本を読む会〜も第10回目の開催となりました。
今回は2021年の初回ということもあり、いつものように1冊の本をテーマに皆さんで本について話すという会ではなくて、「積読本」をテーマに、あれこれ話をしてみようという会でした。

次回の読書会:サードプレイス#10「皆さんの積読本」

【事前アンケート】

今回は、これまでご参加いただいた方に事前にアンケートをお願いして、開催というのにも初めてチャレンジしてみました。
こちらはアンケートで取り上げられた積読本や積読本についてのお話を一部抜粋して取り上げたものです。

【積読になる理由】

自宅に溜まっていく積読本。そもそもどんな本が積読本になりやすいのか‥という皆さんからのご意見が以下のものです

・尊敬する人が挙げていた本。
・直接的に人から勧められた本や贈られた本
・翻訳が合わない
・興味感心が薄れた
・誰もが読んでいるはず‥、と購入したが好みあわず読めない本

積読本になってしまう‥というのは、ある程度共通事項があるようで、自ら本屋で手にとった本よりも、人に勧められた‥または人の影響で買ってしまった‥という本が、どうも多いようです。

これはわかる気がしますね。
そもそも普段自分が読まない本だから、贈られたりその情報に飛びついたりしますが、読みつけていないタイプの本って、少し間が置くと読むのにエネルギーが必要になり、そのまま億劫になり、積読になってしまう‥、しかも買った理由が買った理由だけに、なんとなく手放しにくい‥というのもあるわけですね。

誰もが読んでいる名作だから、読まないと‥とずっと思っている本として、児童文学の「モモ」「星の王子さま」「ライ麦畑でつかまえて」が挙がりましたが、これはものすごく共感。翻訳が読みにくかったり、もうなんとなくあらすじはネタバレあちこちされているし、今更‥と思いつつも、どこかでトピックにあがると、実は読んでいない‥となんとなく心がザワザワする‥。
こういう作品は誰にでもあるような気がします。

購入した時は、読む気があったのだけれど、なんとなくタイミング悪くて読みそびれて、ちょっと感心が薄れてしまったけれど、感心がないわけでは‥という本も積読に‥これについては、恋愛ではありませんが、「一度お別れしてもよいのでは‥」というアドバイスもありました。

【積読なんてありません!】

そもそも積読本などない!という猛者もいらっしゃいました。計画立てて読んでいるとそういうことになるんだなぁ…と、「本を読むのも好きだけれど、本を買うのはもっと好き」という主催者2人にとっては、まさに目からウロコが落ちまくりました。

中にはこの積読本を考える中で年間の読書計画を立ててみた‥というお話もあり、文学作品を中心に3ヶ月ごとに何を読むかを決めてある‥というのに、参加者皆さん興味津津でした。

これについては年末にぜひ、計画がどのぐらい達成されたのかお話を伺ってみたいものです。

【積読本と買取】

積読本にならないように‥、というよりも、本を溜め込まないように‥という方は、こまめにブックオフなどの買取店に持ち込んでいるケースが多いようです。
溜まると重たくて厄介ですから、こういう習慣が身につくと随分と家も片付きそうです。

大半の方が引っ越しを機会に本を処分したというのが多かったのですが、今回の読書会をきっかけに自宅を探してみたら、また結構積読本があった‥という方も何人かいらいました。

かなり処分したはずが‥気がつくと、また増殖という悩みは多いようです。

ちなみに私は以前はブックオフなどの買取店に出していたのですが、2年前の夏に、やはり転居の関係で買取業者を探していたところ、買取金額がそのまま寄付できるという仕組みをしりまして、今はそちらに出しています。
本の買取って、ものすごく安い値段がついて、いつも腹立たしい思いをしていたのですが、寄付だと思うと、値段がいくらでも気になりません‥。(そもそも手元にお金入ってきませんから)

私がお願いしているサイトはこちらですが、その他にもネットを検索すれば同じような仕組みで寄付できるとこがあります。
寄付にご興味のある方は、ネットでご自身が支援したい団体があるところを選ぶのが良さそうです。

寄付も良し悪しだな‥と思うのは、どうせ寄付するんだし、買っちゃおう‥と、また買う言い訳ができちゃうことですね(←アホすぎる)

【新しいタイプの積読?】

積読と言えば、山ほどある書籍、書棚に入り切らない‥床が抜けそう…というのが昭和のイメージですが、今や積読もデジタルの時代。
これがまた普段目に入らないだけに、大変面倒ですね…という話題も。

外に出ている書籍は見る度に罪悪感があるけれど、電子書籍は物理的に場所を取らないので、大変なことになっている‥という意見は私も深くうなずきました。

Amazonのお気に入りリストに読みたい本を溜め込んでいるというお話などもでましたが、これもまた非常によくわかります。

まだそこまでシステム化されていないからいいのですが、このお気に入りリストとかサンプルダウンロードしたけれど、買うのは止めてある本が、日替わりセールに入ったときにメールなどでメッセージが来るようになったりしたら、かなりマズイ‥と私も今から戦々恐々としています。(システム的に実現するのはそう難しくないと思うので‥)

【皆さんの感想】

ブレイクアウトルームでの意見交換のあとは、みんなで再度集まって、この日の会の感想や感じたことをうかがいました。

  • 積ん読本の話しも楽しかったけれど、皆さんの読書に纏わる話が楽しかった。みんなも積読本があることにちょっとホッとした。色んな話が共有できて積ん読本が読み進めやすくなった気がする。
  • 個々の本についてよりも、どう読んでいるかの話ができて面白かった。積ん読本への罪悪感、別にそう考えなくていいのでは?と言われて、残した本は今読む本じゃない‥と教えてもらって気が軽くなった。買う時に「今読む本?」と考えることができそう。
  • 「読書計画」という言葉を初めて知った、内容も新鮮だった。邦題と原題の差に色んな思惑があるな‥と知り、イメージを飛ばすのも良いなと思った。子供の頃読むべき本をみんなも読んでなかったので安心した。
  • 積ん読本の中身を聞いて、皆さんの読書傾向が見えて面白かった。読めている方だと思うが読めていない本が多いなと改めて思いました。読書計画が達成できるかどうかをこの読書会で振り返りたい
  • 皆さんの本の買っている量、ジャンルの広さがすごい。積ん読本があるというのは興味が広いということで、人生の幅を広げると思う。もうちょっとターゲットをしぼらずに、あれこれ手をだしてみようかと思った。
  • 積読以外にもAudibleの話の盛り上がりや、この会では取り上げられていない古典、世界文学、児童文学の話などのフィクションの話が新鮮で面白かった。
  • 本の選び方、置いておきかた、もうちょっとスマートにしたい‥、ターゲットを絞るという考え方は本だけじゃない‥と感じた

いつも読書会の終了後に、主催者2人の振り返りを行うのですが、やみくもに積読本を増やしているのは主催者2人だったということに気づく会になってしまった‥と、笑えるんだか笑えないんだか‥という話しになりました。

私たち2人同様他の参加者の方も「読むのも好きだけれど、買うのはもっと好きだろう‥」と思いこんでいたのですが、みなさまはもっとずっと賢く本といい距離をとって、お付き合いをされているようで大変参考になりました。

尚、私自身の積読についてはこちらに書いていますので、ご興味のある方はこちらの記事をお読みください。

2021年の本読みについて

【次回の話】

次回は、4月17日(土)に「独学大全」を取り上げます。
めちゃくちゃ分厚い本ですが、この手の本では異例の16万部のベストセラーとなった本で、発売当初は入手困難でしたが、現在は、書籍、電子書籍、Audibleなど様々な形で読むことが可能です

全部を読み切るというタイプの本ではありませんので、必要なところ、興味あるところだけ読みました!という方も、当読書会では大歓迎です。残席がまだございますので、よろしければぜひご検討ください。

受付開始:サードプレイス#11 課題本「独学大全 ~絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法~ 」

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