逗子日記:二〇二三年十一月 山茶始開(つばきはじめてひらく)

久しぶりに葉山まで朝散歩。
7月上旬以来ではないだろうか。
夏の暑さと夫の不在という理由で気がつけば11月になっていた。

葉山の海岸は相変わらず気の流れが心地よく感じられ、空は青く風もさわやか、とても気持ちの良い散歩だ。
くるみ(ミニチュアシュナウザー 5歳)も大はしゃぎ。

今日は少しゆっくりめのスタートだったので、朝食は8時からやっているLounge WAIWAIを初訪問。
何度か通り過ぎていたのだが、これまでは通る時間が早すぎていつも準備中で入れなかった。
海岸近くの気持ちの良い場所で、犬も一緒にご飯を食べられるのが嬉しい。


夫の食べていたトーストセットのモーニングはお得感ありだが、全体的にその他メニューは高め。
葉山はやっぱり観光地価格なんだよね、逗子に比較すると。

昨日は横浜で最高気温が28度だったという11月とは思えない暑さ続いている。
昨日の早朝の暑さは逗子も20度超えていた。
そして今日から暦の上では、冬にあたる立冬。明日から徐々に冬らしいお天気に戻るようだ。
来週はこたつ開き。

暑さが続いたせいか、今年はなかなか蕾をつけなかった坪庭の石蕗(ツワブキ)をようやく黄色い蕾をつけた。

明日はお客様が来る予定なので、家全体の拭き掃除をして床の間に千両と南天を飾り、座布団を陽のあたる縁側に干す。

夫はオンラインの会議が複数あり、掃除の邪魔になるので私の仕事部屋に閉じ込めて、そこから参加してもらう。

図書館から借りてきた「家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択」を合間に読む。

著者の稲垣えみ子さんの本が好きで、書籍で出版されれているものは大体目を通している。
一汁一菜と電化製品のほぼない簡素な暮しは、一人暮しになったらぜひやってみたいと思うのと、食と酒の好みがかなり近いことにも親近感を抱いている。

今回はいつもの簡素な暮しの話がテーマのようだけれど、そこにプラスして自身の親の介護経験を通じて、老いても自分の世話(家事)は自分でしたい、では年齢を重ねるにつれてできなくなっていくことが多くなるなかで、負担にならない家事をするには、どうすれば良いのか?
だから暮しを簡素にするんだってば…という流れのようだ。

まだ読み途中なのだが、気になったのは、風呂掃除は大変だから銭湯に通い、料理だって何から何まで手作りじゃなくて肉屋の揚げたてのコロッケ買ったりしている…という話の部分。
ここにさらに近所付き合いが入ってくる。

これって、私の経験ではかなり住んでいる地域を選ぶのだ。
恐らく個人商店が成り立つエリアじゃないと難しい。
個人商店が成り立っているというのは、新興住宅地はまず難しく、昔からの人が住んでいる場所で、ある程度の規模の商店街がある前提。

具体的に都内でいうと私が暮していた東京の下町エリアとか、西側だと荻窪とか高円寺とか・・(多分もっとあるけれど、西側暮したことないのでよくわからん)
特に銭湯にいたっては、かなりエリアが限定されていると思う。

風呂掃除ないとかなり家事は楽だよね…と思ったが、私が暮らす周辺だと車で行かなきゃ無理よね・・という場所にしかない。

買い物といえば、ショッピングモールぐらいしかないエリアというのは結構あるし、個人商店も後継者の問題で、消えていくことが増えているなかで、個人商店やご近所との付き合いを大事にして身の丈に合った生活を!って言われても、これって実践できる人かなりハードル高いのでは・・と思った次第。
そう考えると誰向けの本なのかちょっと疑問に思う部分もある。
まぁ、これから後半を読むので別の展開があるのかも…。

家のことをあれこれしている間にあっという間に午後になり、なんだかどんどん頭が重くなってきた。
ここ数日の爆弾低気圧はなんとかやり過ごせたと思ったが、基本的に気圧の上昇に弱いタイプで午後からそれが始まり、30分ほど横になる。

起きて多少スッキリするも、どうも頭が重くて頭を使うことにあまり向いていない状態なので、あまり頭を使わないタスクを少しずつ片付ける。

夕方前に長風呂。
湯船に浸かりながら、再読中の「相田家のグッドバイ」をKindle端末で読む。

何度も読み返したくなる小説に巡り会える機会というのは年を重ねるに連れて減ってくる気がする。
この作品は読み返す度に、登場人物への感情移入先が少しずつ変わり、物語の気になる場面も少しずつ異なり、繰り返し読んでも面白い。それからこの作家特有のものなのか、独特の静けさも好き。
2020年に出会ってから何度も読み返している。

余裕なんてものは、若いうちには縁遠い。誰もが、自分が生きることに精一杯で、自分の立場を築くために忙しい。そういう視点しかなければ、毎日散る落ち葉を掃除するなんてことは、まったく無意味に映る。
余裕は、どこから来るのだろう、と紀彦は考える。

晩御飯は、夫が用意してくれた鍋。
マッチングの神様 シーズン2を久しぶりに視聴。
オーストラリアを舞台にしたこのリアリティ番組。
見ていると、女性陣の振る舞いがとにかく強い。
日本人女性だと相手に嫌われたくないから我慢する…、その我慢を相手の男性はさっぱり察っしないので、ストレス溜まり、突然爆発というケースをよく聞く。
その点、ここに登場する女性たちは嫌なことは嫌というのがはっきりしている。そのせいかカップルでの喧嘩も激しいけれど、仲直りも早いのかもね…などと勝手なことを言いながら楽しむ。

今日は頭痛があるので、お酒もパスして、食事のお供はコーン茶。
秋土用も終わったので、そろそろまた晩酌も再開しよう。

昨年同時期の日記は見つけられず、休んでいた様子。

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  1. 2021.04.04

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