逗子日記:二〇二四年六月 乃東枯 (なつかれくさかるる)

時刻は深夜24時30分

21時に寝て、23時半に目が覚めてしまい、仕方なく仕事の調べ物をあれこれ。

最近このパターンが多い。寝付きは早いが、2時間から3時間ぐらい寝るとバッチリと目覚めてしまう。
大体のパターンは手足と顔の火照りで目が覚めて、しばらく起きて仕事部屋にこもっていると、足首を中心に冷えがきて、猛烈に寒くなり布団に潜り込むというのが多い。
二度寝にプラスして、基本いつでも昼寝ができる身なので、トータルの睡眠時間は7時間から8時間ぐらいあるため、睡眠不足はあまり心配しておらず、今日のように夜中に目が覚めては仕事をしたり、本を読んだりしている。

日中も同じような感じで、前々回の日記に書いた通りの症状が昼も夜も続いている。

逗子日記:二〇二四年六月 腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)

本来6月16日頃に書く予定だった前回の日記が書けなかったのは、この体温(?)の急激な変化で疲れてしまったため。
今は慣れてきて、ああ、またか…ぐらいにはなりつつある。
行こうと思っていた婦人科も体調が悪く行っていないが、来週にはどこかで時間を作る。
暑い日もだいぶ増えてきたが、日中も絹のレッグウォーマーと腹巻きを基本身につけていて、身体が熱くなるとわーっと脱いでいる。よくわからないが人と逢ってお喋りしたりしていると全然気にならない。
気になるときは大抵一人でいるときが多い気がする。

次に目が覚めたら、4時半。
そのまま布団の中から、Kindle端末で「残酷すぎる成功法則」という本を読む。
コーチングのクライアントさんとの対話で、本の名前が出たときにはできるだけその本を読むようにしている。

この本はいわゆる自己啓発本で、Amazonをチェックするとずいぶんと評価が高い。
若い頃にこの手の本をあれこれ読んだせいか、私にとっては特に目新しいところはないがこの手の本をそれまで読まずにきた人には、わかりやすく読みやすく良い本だろう。

この本の監訳をしている橘玲さんのの本とよく似た構成という印象を持った。
橘玲さんの本は、(主に海外の)様々なジャンルの本や研究のエッセンスを日本の状況と照らし合わせて、書いているのでそれを読むと自分が世間の一歩先を見通せたような気分になる。

それはそれで悪くないけれど、この書き方はオリジナルの一部を切り取っただけなので(悪意ある切り取りではなく、本の構成上そうなっているのだと思っている)、そこに出てくる成功法則を使って成功しようとするなら、本来はオリジナルの書籍や研究もあたらないと、薬ではないが使用上の注意がすっぽり抜け落ちてしまうんじゃないかな?と思うことがしばし。
多くの研究をもとに書かれているので、エビデンスベースの本だということになっているようだけれど、私から見るとこれは著者によるキュレーション本かな。

例えば「江戸の浮世絵」というタイトルの展覧会があったとして、そこに誰のどの作品をどのような順番で展示するのかがキュレーターの役割。
つまりキュレーターが変われば、「成功法則」なるものもだいぶ変ってくるはず。
素直に「これが成功法則か!よしやってみよう!」と思って読むのも良いけれど、今までの経験を踏まえて「本当にそうかしら?」と懐疑的に読むのも面白い。

昨日までのお天気予報が替わりかわり、しとしとと雨が降り始めた。
このあと、さらに強い雨が降るようで夫が慌ててくるみ(ミニチュア・シュナウザー 6歳)を散歩に連れ出した。

こういうときこそ、庭の土が緩んでいて草むしりをしたいのだが、雨戸を開けると早々に本降りになりそうな様子。あきらめよう。
ガーデンファニチャーの上においてあるトレニアの蕾が開いてた。

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庭仕事をあきらめて家事を始めようとしたら、なんだかふらつくので、睡眠不足?
ひょっとして…とスマホのアプリを開けたら・・・・

幸い今朝の朝食は夫と別々の予定だったので、寝室に戻りぼんやりする。
気圧の影響で調子が悪いときは、猛烈に眠気がくるときもあれば、単にボーっとしているときもあって、今日のように後者だと眠らなくてもしばらくだらだらしていると普通に起き上がれるようになるケースが多い。
今日は1時間ぐらいで起き上がれて、通常モードへ。

夫を見送って、洗濯機を回しながら自分の朝食を考える。
冷蔵庫を漁ると、夫が作り置きしてくれておいたジェノベーゼソースが冷凍されていたので、全粒粉のペンネと合わせて食べる。
味は重くなかったが、あさイチでオリーブオイルたっぷりのこのソースは、カラダにやさしくはなかったようで、内臓がなんだかイラッとしている様子。
すまんすまん。

午後の打ち合わせの準備を前日にしておいたが、今日の逗子は雨がかなり強い上に、我が家の駐車場が空いていないため、横須賀の業者さんにご足労をかけるのも申し訳ないと思い連絡すると、先方もそのほうが都合が良かったようで来週に打ち合わせを延期することになった。
もうちょっと調べておきたいこともあったので、結局はこちらとしても有り難かった。

美容院、図書館、公共料金の支払いを終えて帰宅。
何本か仕事の電話やメールを入れて気がつくと15時半。
お昼を食べるには中途半端な時間なので、昼食は飛ばしてコーヒーを淹れて、いただきもののいかにも高級そうなクッキーをおやつに。

新聞書評で知り、図書館から予約で取り寄せた「ミシンの見る夢」 をコーヒーを飲みながら読む。
19世紀末のイタリア舞台にしたお針子の少女が主人公。
師でもあった祖母を亡くした後、身寄りのいなくなった主人公は、裕福ではないものの自身の仕事にプライドを持ち、自分の人生を生きていく…というストーリー。

この本が読んでいてとにかくワクワクする。
子どものときに読んだ「長くつ下のピッピ」とか「トム・ソーヤーの冒険」のような明るいワクワク感を久しぶりに味わった。
読書による豊かな時間ってこういう本を読むこと、私にとっては。

あとがきを読むと、作者のビアンカ・ピッツォルノ は児童文学の第一人者ということで、なるほどねーと納得。
こういう本は本棚に置いておきたいな、文庫版出ないかなぁ…。

洗濯物を畳んでいたところに、ドアホンのチャイムが鳴る。
出てみるとご近所の犬の散歩仲間の方で、「桜んぼのジャムととうもろこしご飯を作ったから〜」と届けてくれた。
今夜は夫が飲み会のため不在で、晩ごはん作るのは面倒くさいなぁ…と思っていたところだったので、本当に有り難い。

雨が予想より早くやみ、くるみと夕方のお散歩に出て、本日は終了。

色々と用事を片付けたような、そうでもないような一日。

18時過ぎの空はまだまだ明るくて、今日が夏至であることを思い出す。

昨年同時期

逗子日記:二〇二三年六月 乃東枯 (なつかれくさかるる)

なんだか私の読んでいる本って基本再読がやたらに多いというのを昨年の記事を読んで改めて認識。

再読は最初から最後まで読んだ場合は読了カウントして、こんなふうにTwitterに読了投稿をあげているけれど、基本的にはパラパラめくって一章だけ読むみたいなのが、再読の場合は多いので読了カウントに入れていない(キリがないので)
でも、自分の読書時間の半分ぐらいはこのパラパラ再読なんじゃないかなー。

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